パラリンピック9/2:車いすテニス複で日付超えの熱闘経て諸石/菅野組が銅メダル獲得…競泳の山田美幸、鈴木孝幸が銀メダル!

パラリンピック9/2:車いすテニス複で日付超えの熱闘経て諸石/菅野組が銅メダル獲得…競泳の山田美幸、鈴木孝幸が銀メダル! image

東京2020パラリンピック第10日の9月2日、前日開催の車いすテニス混合上下肢障害ダブルスの3位決定戦が雨天中断を経て、日付を超えた午前2時に決着し、諸石光照/菅野浩二ペアが2-1で勝利、銅メダルをつかんだ。競泳女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)の山田美幸が2つ目の銀メダル。男子50メートル自由形(運動機能障害S4)決勝では、鈴木孝幸が2位となり、出場5種目すべてでメダルを獲得した。

諸石光照/菅野浩二対アントニー・コトリル/アンディ・ラブソーンによる車いすテニス混合上下肢障害ダブルス3位決定戦は、9月1日の午後8時47分、屋根のない有明テニスの森・第1コートで始まった。しかし、9時頃から雨脚が強まり、一時中断。屋根のあるセンターコートに移動し、決勝終了後に再開された。再開後も一進一退の展開となるも、7-5、3-6、7-5のフルセットの末、諸石/菅野組が勝利し、銅メダルを獲得した。

クアード種目は、下肢及び上肢にも障害のある、比較的障がいの重い選手が出場するクラス。ラケットと手をテープで巻いて固定することが認められている。諸石/菅野組は同種目で日本勢初のメダリストとなった。菅野は3日10:00にクアードシングルス3位決定戦に挑む。

競泳女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)決勝では、山田美幸が1分6秒98で2位となり、8月25日の100メートル背泳ぎに続き、2個目の銀メダルを獲得した。生まれつき両腕がなく、両足も左右の長さが違う重い障がいを背負い、身体も弱かったという。5歳で始めた水泳で小児ぜんそくを克服。2016年のリオデジャネイロ大会に刺激を受けて本格的にパラ競泳に挑むと、瞬く間にS2クラスで世界レベルの泳ぎを見せ、日本記録を更新し続けた。初出場の今大会、14歳で日本史上最年少のメダリストとなったが、さらにもうひとつメダルをつかんだ。

また、男子50メートル自由形(運動機能障害S4)決勝では、鈴木孝幸が37秒70の2位で銀メダルを獲得した。両脚のほとんどと右腕の肘から先がない先天性四肢欠損ながら、今大会は常に力強い泳ぎを見せた。最終種目となった同種目決勝での金メダルを逃し悔しがったものの、「スタートが滑ってしまったので、しまったなと飛び込んだ時に思ったんですけど、あきらめず全力で泳ごうと思った」と話した。

鈴木は出場した個人5種目すべてでメダルを獲得。競泳男子100メートル自由形(運動機能障害S4)で金、競泳男子200メートル自由形(運動機能障害S4)、競泳男子50メートル自由形(運動機能障害S4)で銀、競泳男子50メートル平泳ぎ(運動機能障害SB3)、競泳男子150メートル個人メドレー(運動機能障害SM4)で銅メダルとなった。

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