パラリンピック:陸上男子400mの佐藤友祈が金、上与那原寛和は銅、男子5000mでは唐沢剣也が銀、和田伸也が銅、柔道では瀬戸勇次郎が銅獲得!

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

パラリンピック:陸上男子400mの佐藤友祈が金、上与那原寛和は銅、男子5000mでは唐沢剣也が銀、和田伸也が銅、柔道では瀬戸勇次郎が銅獲得! image

東京パラリンピック第4日となる8月27日、陸上2種目で日本勢がダブル表彰台入りを果たした。陸上男子5000メートル(視覚障害T11)で唐沢剣也が銀メダル、和田伸也が銅メダル。男子400メートル(車いすT52)では、佐藤友祈が満を持しての優勝を決め、ベテランの上与那原寛和も3位に入った。柔道男子66キロ級では瀬戸勇次郎が銅メダルを獲得した。

陸上男子5000メートル(視覚障害T11)は、ガイドランナーとともに走るカテゴリーで、先天性の網膜剥離の唐沢剣也が、ブラジルのエウツィン・ジャケスと首位争いを展開。後半は一時トップに立ったものの、最後はジャケスに軍配が上がった。15分18秒12で2位となった。また、44歳の和田伸也は3位に入り、2012年ロンドン大会以来、2度目の銅メダルを獲得した。大学在学中に網膜色素変性症を発症した。

同日の夜に行われた男子400メートル(車いすT52)では、世界記録(55秒13)保持者で金メダル候補の佐藤友祈がパラリンピック新記録となる55秒39で見事優勝。脊髄(せきずい)炎により左腕に肩から手先までまひがあるが、世界選手権を3連覇。ライバルであるレイモンド・マーティン(米国)を破り、リオ大会で届かなかった金メダルを手中にした。

3位には、2008年北京大会のマラソン銀メダリストでもある上与那原寛和(うえよなばる)が入賞。28歳のときにバイク事故で頸椎を損傷、31歳のときからパラ競技を始め、北京大会のマラソンで2位になった。その後、トラック競技に転向し、ロンドン大会、リオ大会で健闘。ついに東京大会でメダルを獲得した。

柔道男子の66キロ級では、先天性の弱視をわずらう瀬戸勇次郎が、敗者復活戦を経て銅メダルを手にした。21歳でパラリンピック初出場だった。「次のパリで金メダルを取れるように頑張りたい」と3年後の飛躍を誓った。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。