7月UFC復帰目指すマクレガーがブレイディのNFL引退撤回に刺激

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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Conor McGregor

2021年7月のUFC264 でのダスティン・ポイエー戦で左足を骨折し、療養中だった元UFC二階級王者のコナー・マクレガー(アイルランド)が順調回復をアピールした。同じアイルランドにルーツを持つトム・ブレイディのNFL引退撤回に刺激を受け、7月復帰を目指す。

昨年7月11日のUFC264で宿敵ポイエーとの3度目の対決に臨んだマクレガーは、1ラウンド中、間合いをとってパンチを振った瞬間、左足首がぐにゃりと曲がり、そのままレフェリーストップ負けを喫した。ポイエーのカーフキックのダメージで折れたのではないかという憶測もあったが、マクレガー自身が、試合前の練習時点ですでに左脛を骨折していたことを明かしていた。

療養中、セレブとの小競り合いのニュースで話題になるくらいだったマクレガーだが、あれから8か月、いよいよ競技復帰に向けて本格的に動き出すようだ。マクレガーは、自身のSNSで小出しに肉体を公開し始めていたが、その姿は骨折前と一変。キャリア中でも最大級の筋肉を身に着けており、かつての細身のシルエットとはまったく違う、ボディビルターのようなシルエットに変わっていた。

そのムキムキボディを自慢したくて仕方ないのか、SNSに肉体美を貼り付けることにご執心な様子で、ビーチサイドで力こぶを作って自転車を漕ぐ画像に「What's up, @Schwarzenegger!(オッス、シュワルツェネッガー!)」と添えた投稿を公開するなど、そのはしゃぎっぷりは少年のようだった。

3月11日にはボクシンググローブをつけてのパッド打ちの動画を公開。右のワンツージャブから左ボディ、右フック、左ストレートのコンビネーションをパワフルに決めていた。

13日には、「すべてが予定通りに戻ってきた! 愛とサポートをありがとう。さあ準備をしておけよ」という左足の治療が完了したかのようなメッセージを投稿した。さらに別の投稿では、パッド打ちのトレーニングを始める前の様子を写した画像とともに、「Team @mcgregorfast! #LetsGo(チームマクレガー! さあ行こうぜ!)」と宣言している。

昨年11月頃のインタビューでは、遅くとも4月までにはフルスパーリングができる状態に戻したい話しており、肉体改造に励んでいた。

そして、同日、NFL史上最高のクォーターバック、トム・ブレイディの引退撤回に刺激を受けたようで、「チャンピオンはより強く、より良くなって戻ってくるってもんだよな! やっぱり競技を愛しているってことを示したんだ! トム・ブレイディ、そのアイルランド魂とビッグニュースに感謝!」と熱っぽく語る投稿をSNSに公開。

ブレイディ本人からは「LFG!(Let's FuXXin' Go!=メチャクチャにやってやろうぜ!)」というエール返しのリプライがついた。

アイルランド系のブレイディのわずか40日での現役復帰ニュースに自身を重ねたマクレガー。対戦相手はまだ決まっていないものの、7月2日のUFC276の復帰を目指す。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。