クレベル・コイケvsフアン・アーチュレッタ|見どころ・勝敗予想・カード|6.9『RIZIN.47』代々木第一体育館

井熊知也 Tomoya Ikuma

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RIZIN.47:クレベル・コイケ vs フアン・アーチュレッタ

6月9日(日)、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される、日本最大の総合格闘技ブランド「RIZIN」のナンバーシリーズ『RIZIN.47』(ライジン47)でクレベル・コイケvsフアン・アーチュレッタが行われる。ここでは、フェザー級の次期挑戦者決定戦となるセミファイナルの見どころ・勝敗予想・大会全カードについてまとめる。

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■見どころ・勝敗予想

このカードはRIZINトップファイターかつ元王者同士の対決であり、今大会のセミファイナル。そして、RIZINフェザー級の次期挑戦者決定戦と位置付けられ、現チャンピオン鈴木千裕との対戦が期待されるカードだ。

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だが、7月28日の『超RIZIN.3』メインイベント、朝倉未来vs平本蓮の試合内容次第では、朝倉または平本が挑戦者候補に上がる可能性が榊原信行CEOから示唆されており、これについてクレベルは、「朝倉に何回チャンスがあるの?」と不満の声を漏らしている。

クレベルvsアーチュレッタが天秤にかけられる理由は、両者が「体重超過」という「脛に傷を持つ者」同士という見方もあるだろう。

2023年6月、当時フェザー王者だったクレベルは、鈴木とのタイトルマッチで400gの体重超過。試合では1R一本勝ちで圧勝も、公式記録としては無効試合扱いでベルトも剥奪された。その後、フェザー級のベルトは朝倉未来を瞬殺したヴガール・ケラモフに渡り、昨年11月のアゼルバイジャン大会でそのケラモフを鈴木が撃破し、劇的な新王者誕生を見た。

鈴木戦後のクレベルは、金原正徳戦敗戦を経て、『RIZIN.45』で斎藤裕と対戦。これまでプロキャリアで一本負けがなかった斎藤にダースチョークで一本勝ちを収め、見事に再起戦を勝利で飾っている。

対するアーチュレッタは、昨年大晦日、自身が王者として朝倉海を相手にRIZINバンタム級タイトルマッチを行ったが、試合前から体調不良を起こしていたため、前日に契約体重を2.8kgオーバーする事態となった。これにより、アーチュレッタはキャリア初の計量失敗となり、王者を剥奪された。

試合は当日の体重制限や試合開始時にレッドカードが1枚提示された状態で行われ、海が勝利した場合のみ王座獲得、アーチュレッタが勝利した場合は無効試合となる条件下で行われることになった。アーチュレッタにとっては、判定決着ではほぼ負けが確定している試合であり、前に出るしか勝ち目のない試合となった。

判定決着では勝てないことがわかっているアーチュレッタは、1R目から圧力をかけて行くが、2R目に海に膝を合わされ、ボディを効かされリングに倒れ込んだところをパウンドを叩き込まれ、TKO敗けとなっている。

アーチュレッタはこの試合を機に鈴木が持つベルトに狙いを定め、2020年1月以来のフェザー級に復帰。RIZIN2階級制覇を目指し、今回クレベルと対戦することになった。

クレベルは柔術、アーチュレッタはレスリングと、それぞれ異なるバックボーンを持つ元王者同士のハイレベルな試合には注目が集まる。6月3日に都内で行われたRIZIN.47公開練習では、両者が笑顔を見せ合い、手を取り合ってハグをするシーンも見られた。

▼クレベルvsアーチュレッタの勝敗予想

この試合予想は非常に難しいが、スタンドでの展開ではアーチュレッタが有利であり、グラウンド展開ではクレベルが優位と見られる。

しかし、アーチュレッタのグラウンドスキルも非常に高く、クレベルの金原戦を考慮すると、アーチュレッタがグラウンドでもしのぎ切れる可能性は十分にある。一方で、難攻不落の斎藤の首を極めきったクレベルが、グラウンド展開であっさり極める可能性も依然否定できない。

それでも、長丁場になればアーチュレッタが有利と考えられ、加えてスタンド展開でも有利と見た場合、パトリシオ・ピットブル戦で攻めあぐねたクレベルの苦戦が思い出される。最終的には、アーチュレッタの判定勝ちを予想する。

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⬛RIZIN.47 対戦カード(全カード試合順確定)

  • 第1試合目:RIZIN MMAルール 5分3R(71.0kg)
    • 徳留一樹 vs 宇佐美正パトリック
  • 第2試合目:RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール(※肘有り):3分3R(62.0kg)
    • 梅野源治 vs 魚井フルスイング
  • 第3試合目:RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
    • ジョニー・ケース vs “ブラックパンサー”ベイノア
  • 第4試合目:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
    • カルシャガ・ダウトベック vs 関鉄矢
  • 第5試合目:RIZIN MMAルール 5分3R(71.0kg)
    • スパイク・カーライル vs キム・ギョンピョ
  • 第6試合目:RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
    • 武田光司 vs ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
  • 第7試合目:RIZIN MMAルール 5分3R(120.0kg)
    • 上田幹雄 vs シェミスラブ・コバルチェク
  • 第8試合目:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
    • クレベル・コイケ vs フアン・アーチュレッタ
  • 第9試合目:RIZIN MMAルール 5分3R(61.0kg)
    • 堀口恭司 vs セルジオ・ペティス

※上記カードは運営の都合や選手の体調などにより中止・延期になる可能性がある。

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■放送予定(テレビ中継・インターネット配信)

『RIZIN.47』は、ABEMAU-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE、スカパー!(スカパー!番組配信)で、PPV(スカパー系はPPS)ライブ中継される。視聴料金は、ネット配信系では前売り税込5000円、当日(一般)税込5500円、アーカイブのみ税込3300円。BS/CSのスカパー!(スカパー!動画配信含む)は税込5000円。プラットフォームによっては独自の割引施策が実施される。

▼放送・配信チャンネル

  • テレビ地上波:なし
  • テレビBS/CS:スカパー!(プレミアムサービス/プレミアムサービス光含む)
  • ネット:ABEMAU-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE

テレビ地上波での放送予定、また、WOWOW(ワウワウ)、DAZN(ダゾーン)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、Lemino(レミノ)、TVer(ティーバー)といったスポーツ中継実績のあるサービスでの配信予定はない。

▼配信開始時間

  • 2024年6月9日(日)13:30事前配信開始 / 14:00本配信開始

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※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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井熊知也 Tomoya Ikuma

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スポーティングニュース日本版でアシスタントエディターを務める。大阪府茨木市出身。大学を卒業後、2020年にキックボクサーとしてプロデビューを果たす。引退後、格闘技に関連する情報を発信するために個人ブログを立ち上げる。ライターとしては主に格闘技をメインに扱い、目まぐるしく変化する格闘技の世界において、最新情報を追い続ける元プロ格闘家ライター。