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Alex Pereira
UFC303 アレックス・ペレイラ vs イリー・プロハースカ2
(Sarah Stier/Getty Images)

6月30日(日)、米ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナで開催されるナンバーシリーズ『UFC 303』で、中止になったコナー・マクレガーvsマイケル・チャンドラー戦に代わり、UFCライトヘビー級王者アレックス・ペレイラと同級1位のイリー・プロハースカが再戦を行う。また、その前座では、無敗の日本人プロスペクト、鶴屋怜が今回『UFC』本戦デビューを迎える。

ここでは、今年のUFCインターナショナルファイトウィークの大トリを飾る大会の日程、放送配信予定、試合時間、無料視聴の有無、見どころや勝敗予想についてまとめる。

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■UFC 303:ペレイラvsプロハースカ2 概要(日程・会場・試合順)

  • 大会名:UFC303 ペレイラ vs. プロハースカ2
  • 会場:T-モバイル・アリーナ(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)
  • 開催日:日本時間6月30日(日)午前7:00〜 / 現地時間6月29日(土)18:00〜
  • メインイベント:アレックス・ペレイラvsイリー・プロハースカ2 / 男子ライトヘビー級 5分5R
    • 試合順:第13試合目(メインイベント)
  • 注目カード:鶴屋怜vsカルロス・ヘルナンデス / 男子フライ級5分3R
    • 試合順:第2試合目(プレリム2)

※各試合内容、イベント進行によって試合開始時間が前後する

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■放送予定・配信先(ネット中継・テレビ放送・無料視聴方法・試合時間)

鶴屋怜の『UFC』本戦デビューとなる『UFC 303:アレックス・ペレイラvsイリー・プロハースカ2』は、動画配信サービス「U-NEXT」(ユーネクスト)で、プレリム(前座)からメインカードまで全試合がライブ中継される。

プレリム2は日本時間の7:00からとなっているため、鶴屋怜の試合は早くとも7:15以降になると予想される。

メインカードは11:00からとなっているため、メインイベントのペレイラvsプロハースカ2は早くとも12:00以降になると予想。(アンダーカードがすべてフルラウンドになると12:00過ぎになる想定)。

▼U-NEXT登録方法

U-NEXTなら、初回登録31日間無料を利用することで、今大会『UFC 303』を含む様々な格闘技の試合が見放題になる。さらに、U-NEXTでは『UFC』以外にも『RIZIN』(PPV)や『K-1』、『BELLATOR/PFL』、『ONE Championship』、『DEEP』などの大会も視聴可能だ。また、雑誌読み放題『ボクシング・ビート』、『ファイト&ライフ』が対象となっている。U-NEXTを利用すれば、ほぼすべての格闘技大会の情報がわかるため、格闘技ファンにとっては必須のサービスになる。

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U-NEXTでの『UFC 303:アレックス・ペレイラvsイリー・プロハースカ2』視聴方法

『UFC 303:アレックス・ペレイラvsイリー・プロハースカ2』を観るには、U-NEXTサイトのホーム画面か、アプリのビデオ画面の「ライブ配信」ブロック、あるいは検索窓で見つけた観たい大会の日別の配信枠を選択し、▶ライブ配信を視聴(見逃しの場合は▶ 再生する)」で視聴できる。ライブ配信も見逃し配信も見放題対象だ。

▼放送・配信チャンネル

テレビ地上波での放送予定、また、ABEMA(アベマ)、WOWOW(ワウワウ)、DAZN(ダゾーン)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、Lemino(レミノ)、TVer(ティーバー)といったスポーツ中継実績のあるサービスでの配信予定はない。

▼放送時間(日本時間)

2024年6月30日(日)午前6:30配信開始 / 午前7:00開演予定

  • プレリム2:7:00~
  • プレリム1:9:00~
  • メインカード:11:00~

▼見逃し配信期間

見逃し配信準備完了次第〜2024年7月30日(火)23:59

▼無料で視聴する方法は?

今大会はU-NEXTなら無料で視聴可能だ。

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※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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■UFC303 対戦カード(全カード試合順確定)

プレリム2(6/30 午前7:00スタート見込み)

  • 第1試合目:男子バンタム級級 5分3R
    • リッキー・シモン vs ヴィニシウス・オリベイラ
  • 第2試合目:男子フライ級 5分3R
    • 鶴屋怜 vs カルロス・ヘルナンデス
  • 第3試合目:男子ヘビー級 5分3R
    • アンドレイ・アルロフスキー vs マルティン・ブダイ
  • 第4試合目:女子ストロー級 5分3R
    • ミシェル・ウォーターソン・ゴメス vs ジリアン・ロバートソン

プレリム1(6/30 午前9:00スタート見込み)

  • 第5試合目:男子バンタム級 5分3R
    • ペイトン・タルボット vs ヤニス・ゲムーリ
  • 第6試合目:男子フェザー級 5分3R
    • シャルル・ジョーデイン vs ジェアン・シウバ
  • 第7試合目:男子フェザー級 5分3R
    • カブ・スワンソン vs アンドレ・フィリ
  • 第8試合目:男子ミドル級 5分3R
    • ジョー・パイファー vs マルク・アンドレ・バリオー

メイン(6/30 午前11:00スタート見込み)

  • 第9試合目:男子ウェルター級 5分3R
    • イアン・マシャド・ギャリー vs マイケル・ペイジ
  • 第10試合目:女子バンタム級 5分3R
    • マイラ・ブエノ・シウバ vs メイシー・チアソン
  • 第11試合目:男子ライトヘビー級 5分3R
    • アンソニー・スミス vs ロマン・ドリーゼ
  • 第12試合目:男子フェザー級 5分3R
    • ブライアン・オルテガ vs ディエゴ・ロペス
  • 第13試合目:男子ライトヘビー級 5分5R(UFCライトヘビー級タイトルマッチ)
    • アレックス・ペレイラ vs イリー・プロハースカ

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■ペレイラvsプロハースカ2:見どころ・勝敗予想

今大会『UFC 303』の見どころは、メインイベントのアレックス・ペレイラvsイリー・プロハースカ2(再戦)と、無敗の日本人ファイター、鶴屋怜の『UFC』デビュー戦だ。

『UFC 303』は、殿堂表彰式や様々な関連イベント、大会を1週間かけて実施する第12回「UFCインターナショナルファイトウィーク」の大トリを飾るとあって、当初のメインイベントは、コナー・マクレガーの約3年ぶりの復帰戦として、マイケル・チャンドラーとの大物対決が予定されていた。しかし、マクレガーの負傷により中止となり、その代わりにペレイラvsプロハースカのリマッチが今大会のメインイベントに昇格となった。

現在、UFCライトヘビー級王者のペレイラは、ミドル級からの転向2戦目の『UFC 295』で、空位だったライトヘビー級王座を争って元同級王者のプロハースカと一度対戦している。一度目の対戦は、2Rで前に詰めてきたプロハースカにペレイラが得意の左フックを合わせ、ひるんだプロハースカが腰を落としたところにすかさず肘打ちの連打でKO勝利を挙げている。

ペレイラは、UFC参戦からわずか2年でミドル級に続いてライトヘビー級でもタイトルを獲得したことで、UFC史上9人目の2階級制覇という偉業を成し遂げた。その勢いは続いており、前戦では元同級王者ジャマール・ヒルを撃破している。1Rにペレイラがローブローを浴び、レフリーがストップをかけようとするも、ペレイラ自身はダメージはないとそれを拒否。その直後に左フックからのパウンドの嵐でのKO劇で、初防衛に難なく成功している。

今回のアレックス・ペレイラvsイリー・プロハースカ2は、ペレイラにとって2度目の防衛戦となる。

一方、日本のMMAファンにとってはRIZINライトヘビー王者としても知られるプロハースカからすると、昨年11月以来のリベンジマッチだ。『UFC 275』でグローバー・テイシェイラとの接戦をリアネイキドチョークで制し、UFC参戦わずか3戦目でUFCライトヘビー級王座を獲得。超新星として一躍「時の人」となったが、テイシェイラとの再戦前に負傷し、ベルトを返上。前述の王座決定戦でペレイラに敗れてベルト回収に失敗している。

2024年4月、アレクサンダル・ラキッチとのランカー戦を制してトップコンテンダーの座はキープしていたが、マクレガーの負傷欠場による代打登用により、期せずしてリベンジマッチ実現が早まった。

▼ペレイラvsプロハースカ勝敗予想

この試合の勝敗予想だが、やはり階級転向後もそつがない試合運びでここまで2連続KOし、立ちでも組でも安定感のあるペレイラの勝利予想がかたいだろう。

しかし、プロハースカもペレイラ戦後、同級5位のラキッチを2RTKOで復帰戦を見事勝利しており、その実力は疑いようのないものだったことが改めて証明されている。また、一度敗けた相手でもリベンジを果たした実績もある。逆にペレイラは一度勝利したイスラエル・アデサンヤのリマッチではKO敗けしている。

両者の実力は五分五分であり、一発の破壊力を持つ同士、どちらかがパンチを貰えば試合の流れは一気に傾く可能性は十分あるだろう。その中で安定感をポイントにするなら、ここでは最終的にペレイラのKO勝利を予想する。

▼鶴屋怜がついにUFC本戦デビュー

そして、今大会の第2試合目では、プロ9戦9勝無敗の期待の日本人ファイター、鶴屋怜が満を持して『UFC本戦デビュー』を迎える。フライ級でのデビューとなり、同じく無敗記録を誇り先日、日本人初のUFC6連勝達成した平良達郎と同じ階級だ。

鶴屋は幼少期から父の元に習っているレスリングを武器に18歳でプロデューするとDEEPで3連勝し、PANCRASEでも2連勝を記録。怒涛の5連勝はすべてKOまたは一本で勝利してきた。2022年末、当時PANCRASEフライ級王者の猿飛流に挑むと、2Rに鶴屋のリアネイキドチョークで一本勝ちし、デビューからわずか1年10ヶ月でPANCRASEフライ級王者に輝いている。

タイトル獲得後は、ROAD TO UFCフライ級トーナメントに出場すると危うい場面もありながらも、抜きん出た実力でトーナメントを制覇。この申し分ない成績でUFCとの本契約を果たし、ナンバーシリーズ『UFC 303』でデビュー戦を迎えることになった。

このデビュー戦のセコンドには、WWEスーパースターの中邑真輔がつくことも鶴屋本人が明らかにしている。新日本プロレス時代にはMMA出場経験があり、現在も柔術の茶帯所持者である中邑がどんなサポートを行うのかも注目となりそうだ。

第2試合とはいえ、インターナショナルファイトウィーク中に本戦デビューという大舞台で本領発揮となるか。平良に続く存在としてその実力が試される。

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著者
神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。

井熊知也 Tomoya Ikuma Photo

スポーティングニュース日本版でアシスタントエディターを務める。大阪府茨木市出身。大学を卒業後、2020年にキックボクサーとしてプロデビューを果たす。引退後、格闘技に関連する情報を発信するために個人ブログを立ち上げる。ライターとしては主に格闘技をメインに扱い、目まぐるしく変化する格闘技の世界において、最新情報を追い続ける元プロ格闘家ライター。