超RIZIN.3 朝倉未来vs平本、パッキャオvs鈴木→安保など注目カード5試合 見どころ・予想オッズ|7.28 さいたまスーパーアリーナ

一野洋 Hiroshi Ichino

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『超ライジン.3』(スーパーライジン3)が7月28日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される。この真夏の格闘技イベントには、復活をかけて本気度マックスの朝倉未来、ボクシングの元世界6階級王者マニー・パッキャオら格闘技の精鋭が集い、豪華対戦カードが組まれている。ここでは注目カード5試合をピックアップし、BeeBetの勝敗予想オッズとともに見どころを紹介する。

*選手名横の()内はBeeBetの勝敗予想オッズ(2024年7月28日11時56分時点)

第11試合
(推定開始時刻:19:30~20:00前後)
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
朝倉未来(1.45) vs 平本蓮(2.35)

関連記事:朝倉未来 vs 平本蓮 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)


メインを張るのは、引退をかけて挑む“路上の伝説”朝倉未来と“悪童”平本蓮のマッチアップ。朝倉は最近の2試合でともに敗れているため、復活をかけた一戦でもある。対する平本は、総合格闘技の経験はまだ6戦だが、昨年末にYA-MANを倒すなど急成長中の若手有望株だ。もとは平本が朝倉の一ファンだったが、そこから愛憎へと変わり、何度もSNSで舌戦を繰り広げてきた二人。

平本はRIZIN参戦から2連敗を喫し、その後連勝するも初代RIZINフェザー級王者の斎藤裕にはスプリット判定で悔しい敗戦。朝倉も、2023年7月のRIZINフェザー級王座決定戦でブガール・ケラモフに一本負け。同年11月にはキックボクシングルールながら、のちに平本に敗れるYA-MANにKO負けを喫し、敗戦から2日後には動画で格闘技の休養を宣言した。

7月20日の会見で平本が「絶対勝ちます」と高らかに勝利宣言をすれば、朝倉も「数か月ハードな練習をしてきて、フェザー級の誰にも負けない自信がある」と応戦。完全決着を望む主催者側の意向もあり、ルールは5分5Rに変更されたが、朝倉は「問題なし」。平本も「5Rの方が得意だと思う」と自信満々だ。

ともに試練を乗り越えたファイター同士が4年の時を経てついに交差する時が来た。朝倉の復活か、それとも平本が時代を塗り替えるのか。

RIZIN MMA特別ルール 詳細

  • 各ラウンド10点方式による採点(ラウンドマスト)
  • インターバルは1分
  • 3ラウンド終了時点で決着がついていなければ、3ラウンドまでのスコアをオープンする
  • 5ラウンド終了時にスコアが同点だった場合は、トータルで優劣をつけ、どちらか一方を支持する(マスト判定)

第10試合
(推定開始時刻:19:00~19:30前後)
RIZINスタンディングバウト特別ルール:3分3R(69.0kg)
マニー・パッキャオ(1.15) vs 安保瑠輝也(4.10)

関連記事:マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

準メインに登場するのは、ボクシング元世界6階級王者マニー・パッキャオと第4代K-1 WORLD GP王者安保瑠輝也。ルールはRIZINスタンディングバウト特別ルールで契約体重は69kg。身長180cmと大型の安保にとって、減量が最大のネックとなるが、7月20日の会見で本人は「79キロから落として、今は74.5キロなのであと5.5キロくらい。いつもは1週間前に7キロくらい落とす。それよりはいいペースで来ているので、このままコンディション落とさずにいければマジでいけると思っている」と意に介していない。

さらに、「(中尾先生と)1か月間本気でやってきたボクシングが、30年間ボクシングだけをやってきた伝説に通用するのか。本気でぶっ倒してやろうと思っている」とボクシング界のレジェンドに対しても臆せずにぶつかっていくつもりだ。

30年以上もボクシングだけをやってきたパッキャオに対して、キックボクシング出身の安保にとってボクシングはほぼ初心者と言っても過言ではない。それでも過酷なトレーニングを積んできたと自負する。

「100%勝てると思っているので、やってきたことをリング上で出すだけ。1日5時間ボクシンググローブをはめて練習してきた。伝説に勝ちにいくならそれくらいは当たり前。グローブを見たくなるくらいやり切った自信はある。ボクシングでは見られない変則的なパンチを出さないとパッキャオには当たらないと言われているけど、俺は正々堂々とボクシングで勝ちにいく」。

第4代K-1 WORLD GP王者がボクシング元世界6階級王者を撃沈すれば世界に衝撃をもたらすだろう。

第7試合
(推定開始時刻:16:30~17:00前後)
RIZIN MMAルール:5分3R(59.0kg)
所英男(2.50) vs ヒロヤ(1.40)

関連記事:所英男 vs ヒロヤ 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

かつて“闘うフリーター”として人気を博した46歳の所と、今回でMMA22戦目となる26歳のヒロヤ。所は、「ヒロヤ選手は進化しているが、自分はやることは一つなので自信を持って堂々と戦う」と真っ向勝負の構え。対するヒロヤも、「自分は誰よりも根性があると思っている」と気持ちを勝敗のカギに挙げる。

所は奥さんが乳がんを患い、本来とは「モチベーションが違うものになった」。ともにグラップリングを得意とする両雄の対決は、所のベテランらしい老獪なテクニックが勝るのか、それとも気持ちを前面に押し出すヒロヤの攻撃スタイルが勝るのか。

第6試合
(推定開始時刻:16:00~16:30前後)
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
芦澤竜誠(2.35) vs 皇治(1.45)

関連記事:芦澤竜誠 vs 皇治 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

2023年のRIZIN.41のリマッチ。当時はキックボクシングルールの下、芦澤が2-1のスプリット判定で勝利した。K-1時代から因縁ある二人が、今度はMMAルールで相まみえる。

ともにMMA2戦となるキックボクサー出身の両者のカギを握るのは、やはり寝技の出来だろう。7月20日の会見では、皇治が朝倉対平本の勝者に贈られる『ラストマン・スタンディング』ベルトを「欲しいです」と言えば、芦澤が「今日が最後の試合だよ」と挑発。因縁めいた二人の決着に終止符が打たれる瞬間を見逃すな。

第3試合
(推定開始時刻:14:30~15:00前後)
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
鈴木博昭(1.80) vs YA-MAN(1.80)

関連記事:鈴木博昭 vs YA-MAN 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

本イベント序盤戦の注目カード。YA-MANは、2023年に朝倉未来とオープンフィンガー着用のキックルールで対戦しKO勝ちを収めるなど破壊力抜群のハードヒッター。対する鈴木も、MMAの4勝すべてがKO勝ちと打撃が得意のファイターだ。

YA-MANは「僕たちの仕事は最高のメインにつなげる最高の前菜だと思っているので、最高の撃ち合いにしたい」とコメント。鈴木も「絶対にフィニッシュする」とYA-MANと同じ気持ちで戦うつもりだけに、第1ラウンドからの攻防に注目だ。また、YA-MANは、「どんな局面で寝かされても、立てるようになった」と立ち上がりを強化したことをアピールし、簡単には寝技に持っていかれない自信をのぞかせる。

MMAでは一日の長がある鈴木は、「(YA-MANは)好みのファイトスタイル。試合当日にどのようにブラッシュアップされているか注目したい」と話すなど、総合格闘技の先輩として受けて立つ構えだ。

■超RIZIN.3予定対戦カード(試合順確定)

  • メインイベント(第11試合):RIZIN MMA特別ルール 5分5R(66.0kg)
     朝倉未来 vs 平本蓮
  • セミ(第10試合):RIZINスタンディングバウト特別ルール 3分3R(69.0kg)
     マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也(※鈴木千裕は拳の怪我により欠場)
  • 第9試合:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
     斎藤裕 vs 久保優太
  • 第8試合:RIZIN MMAルール 5分3R(57.0kg)
     扇久保博正 vs 神龍誠
  • ─────── 休憩 ───────
  • 第7試合:RIZIN MMAルール 5分3R(59.0kg)
     所英男 vs ヒロヤ
  • 第6試合:RIZIN MMAルール 5分3R(61.0kg)
     芦澤竜誠 vs 皇治
  • 第5試合:BKFCフライ級 ベアナックルルール 2分5R(57.2kg)
     ジョン・ドッドソン vs 征矢貴
  • 第4試合:RIZIN MMAルール 5分3R(49.0kg)
     RENA vs ケイト・ロータス
  • 第3試合:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
     鈴木博昭 vs YA-MAN
  • 第2試合:BKFCフライ級 ベアナックルルール 2分5R(57.2kg)
     タイ・エマリー vs チャリーサ・シガーラ
  • 第1試合:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
     新居すぐる vs 摩嶋一整

※上記カードは、大会運営の都合や選手の体調等の理由で変更される可能性がある。


■大会概要(日程・会場)

  • 正式大会名:Yogibo presents 超RIZIN.3
  • メインイベント:朝倉未来vs平本蓮
  • 開始時刻:2024年7月28日(日)12:00開場(予定)14:00開始(予定)
    ※上記時間は大会運営の都合で前後する
  • 試合会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)


⬛放送予定(テレビ中継・インターネット配信)

『超RIZIN.3』はABEMAU-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE、スカパー!(スカパー!番組配信)で、PPVライブ中継される。

ネット配信系は前売り税込6500円、当日税込6900円、アーカイブ税込4400円。スカパー!は税込6900円。プラットフォームによっては独自の割引施策が実施される。

ABEMAは、有料会員(ABEMAプレミアム)初回登録の上でのPPVチケット購入で4000円がキャッシュバックされる。また、朝倉未来、平本蓮の応援チケット(前売り/当日)も販売する。なお、ABEMAプレミアムの2週間無料トライアルは7/22から撤廃された。

U-NEXTは、キャンペーンページからの有料会員初回登録(31日間無料)で、4000円がキャッシュバックされる。初回登録の600ポイントとあわせて計4600円オフになり、業界実質最安値となる。

テレビ地上波や衛星放送WOWOW(ワウワウ)、また、DAZN(ダゾーン)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、TVer(ティーバー)、Lemino(レミノ)といったスポーツ配信実績のあるサービスでのライブ配信予定はない。

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⬛現地観戦チケット

5月20日(月)正午(22日18時まで)にファンクラブ先着先行、RIZIN 100 CLUB先着先行の販売が開始される。オフィシャルサイト先着先行が5月24日(金)正午(24日18時まで)に始まり、一般販売(イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット)は6月2日(日)10時からとなる。

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一野洋 Hiroshi Ichino

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青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。