総合格闘技イベント・ベラトールMMAの『ベラトール 215』が日本時間2月16日(土、現地時間15日)、米コネチカット州アンカスビルで開催される。2デイ開催の初日のメインイベントを飾るのが、セルゲイ・ハリトーノフと対戦するマット・ミトリオンだ。
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高校時代からアメリカンフットボールの花形選手として活躍し、大学卒業後はニューヨーク・ジャイアンツに入団した元NFLプレイヤーであるマット・ミトリオン。NFLではケガの影響により3年間で現役生活を終えたが、その巨体と抜群の運動能力、そして松濤館空手黒帯の経験を活かしてMMAに転向した。
アマチュアやローカル大会での試合は経験せず、いきなりUFCの登竜門番組『ジ・アルティメット・ファイター(TUF):シーズン10』に出場し、2回戦で敗退したものの、2009年12月にUFC(MMA)正式デビューへ。『TUF10』ベスト4のマーカス・ジョーンズにTKO勝ちを収めた。さらに、YouTubeのファイト動画で人気が爆発した“キング・オブ・ストリートファイト”こと、キンボ・スライスもKOするなど、UFCデビューから5連勝を記録した。
シーク・コンゴ、ロイ・ネルソンに連敗を喫するが、2014年にはのちにUFCヘビー級ランキング1位に座するデリック・ルイスや、ミルコ・クロコップをKOしたガブリエル・ゴンザガらに勝利し、3連勝をマークした。
2016年にUFCとの契約を終えフリーエージェントとなったミトリオンは、ベラトールMMAと契約。2連勝を挙げたあと、2017年6月に元PRIDEヘビー級王者であり、“60億分の1の最強の男”と呼ばれたエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦した。右ストレートの相打ちでダブルノックダウン後、先に立ち上がってパウンドアウトし、見事にヒョードルから1ラウンドTKO勝利を挙げた。
その勝利に乗って2018年2月の『ベラトール・ヘビー級王座決定トーナメント』1回戦で因縁のロイ・ネルソンと対戦。僅差の判定で、かつて敗れたネルソンにリベンジを達成している。同年10月の『ベラトール 207』でのトーナメント準決勝では、ベラトール世界ライトヘビー級王者ライアン・ベイダーに判定で敗れ、惜しくも敗退となった。
そして2019年2月16日(日本時間)、『ベラトール 215』のメインイベントでセルゲイ・ハリトーノフと激突する。ヘビー級戦線での再浮上を狙い、アメフト出身らしい突進力と破壊力満点のパンチで“死神”ハリトーノフの牙城に挑む。
マット・ミトリオン
生年月日:1978年7月15日(40歳)
国籍:アメリカ合衆国
身長:191cm
体重:120kg
リーチ:208cm
階級:ヘビー級
プロ戦績:13勝6敗(2019年2月15日時点)
『ベラトール 215』概要
開催日:日本時間2月16日(現地15日)午前11時からDAZNで独占ライブ中継予定
開催地:コネチカット州アンカスビル「モヒガン・サン・アリーナ」
■『ベラトール 215』メインカード
▽ヘビー級
マット・ミトリオン vs. セルゲイ・ハリトーノフ
▽ウェルター級
ローガン・ストーレイ vs. イオン・パスキュー
▽バンタム級
エドゥアルド・ダンテス vs. トビー・ミセッチ
▽バンタム級
マイケル・キンベル vs. ジョナサン・ドウマ
▽ライト級
ブランドン・ガーツ vs. ペドロ・カルバーリョ
▽ウェルター級
オースティン・ヴァンダーフォード vs. コーディ・ジョーンズ
ベラトールMMAとは
「ベラトールMMA(Bellator MMA)」とは、UFCに次ぐアメリカの総合格闘技団体/イベントで、ロンダ・ラウジーを発掘したMMA団体StrikeForceの運営に携わったスコット・コーカー氏の手腕により、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバなどMMA界のビッグネームを次々に獲得。2018年大晦日『RIZIN.14』にバンタム級王者ダリオン・コールドウェルを派遣。そのコールドウェルに勝利した堀口恭司(ほりぐちきょうじ)の参戦も期待されている注目のイベントだ。
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