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日本時間1月27日、総合格闘技ベラトールMMA(Belltator MMA)の『ベラトール 214』が開催される。同大会の「ヘビー級王座決定トーナメント」決勝でライアン・ベイダーと対戦する“皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードルを紹介しよう。
PRIDEヘビー級王者として、2000年代の総合格闘技の頂点に君臨したエメリヤーエンコ・ヒョードル。10年間無敗を誇り、“60億分の1の人類最強の男”として格闘技ファンだけでなく、世界中のファイターから尊敬を集めたロシアの“皇帝”だ。
身長183cm、体重104kgと、ヘビー級ファイターの中では最も小柄な部類に入るが、踏み込みの速さとパンチの破壊力を武器に、これまで数多くの強豪をマットに沈めてきた。
もともと柔道とサンボをバックボーンに持ち、柔道では全ロシア選手権で優勝。サンボでも国際大会で複数の優勝経験を持つが、国からスポーツ選手への補助金が打ち切られたことで、経済的な問題から総合格闘技のプロ転向を決意した。1999年から、リングス・ロシア所属として前田日明が主宰するリングスに参戦し、無差別級とヘビー級の2冠を制した。
リングス活動停止後、2002年6月からPRIDEに参戦する。リングスではグラウンドでの顔面パンチ(パウンド)がルールで禁じられていたため、PRIDEルールに対応できるかどうか当初は不安視されていたが、PRIDEではそのパウンドこそがヒョードル最大の武器となった。セーム・シュルト、ヒース・ヒーリングをグラウンドでボコボコにした上で勝利している。
さらに翌2003年3月、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラにもパウンドでダメージを与えて判定勝ち。見事PRIDEヘビー級王者に輝いた。
当時のMMAシーンでは、柔術家はグラウンド状態においては、下のポジションになっても圧倒的に有利と言われていた。だが、この試合においてヒョードルがその“常識”を覆したことで、パウンドの有効性と、グラウンドでトップポジションを取ることの重要性が広まるきっかけとなった。
翌年の2004年には、柔道銀メダリストとして強さの幻想をまとい、“ハッスルブーム”を巻き起こしていたプロレスラー兼格闘家の小川直也にわずか54秒で一本勝ちしている。2005年8月には、PRIDEの最高峰対決ともいえる、ミルコ・クロコップ戦が実現。当時、ヘビー級打撃ナンバーワンと思われていたミルコに打撃で打ち勝ち判定勝利。あらためて最強を証明した。
2007年のPRIDE消滅後は、ノゲイラ、ミルコ、ヴァンダレイ・シウバらPRIDEのトップスターたちが次々とUFCに参戦する中、ヒョードルだけは“非UFC最後の大物”の立場を貫き、2008年は新興のメジャーMMA団体アフリクションに参戦。ティム・シルビア、アンドレイ・アルロフスキーという二人の元UFCヘビー級王者にTKO勝利し、その強さは健在であることを示した。
しかし2010年6月、老舗MMA団体StrikeForceでのファブリシオ・ヴェウドゥム戦では、スタンドのパンチでフラッシュダウンを奪ったあと、追撃のパウンドにいったところで三角絞めに捕らえられ、初の一本負け。10年間に及んだ無敗記録がついにストップした。
さらに、その後はアントニオ・シウバ、ダン・ヘンダーソンにも敗れ、まさかの3連敗を喫し、2012年6月に地元ロシアでペドロ・ヒーゾに勝利したあと一度は引退を宣言する。
その後、3年半のブランクを経て、2015年の大晦日にRIZINで現役復帰。シング・心(ハート)・ジャディブをTKOで破り、復活勝利をあげた。
そして、2017年6月にベラトールMMAに初参戦。初戦となったマット・ミトリオン戦では、ダブルノックダウンを経てのパウンドを浴び、わずか74秒でのTKO負けを喫してしまった。不退転の決意で臨んだ、2018年4月の「ベラトール世界ヘビー級王座決定トーナメント」1回戦では、元UFCヘビー級王者のフランク・ミアを左フックからのパウンドを決め、48秒でTKO勝利。復活をアピールするとともに、準決勝へと駒を進めた。10月の『ベラトール 208』での準決勝は、UFCのレジェンドでもある“ギャングスター”チェール・ソネンを1回4分46秒でTKOに葬り、初対決を制すると同時に決勝入り。
決勝の相手は、ベラトール世界ライトヘビー級王者のライアン・ベイダー。レスリングエリートにして、打撃にも長けたコンプリートファイターだ。42歳の“皇帝”ヒョードルは、現世代最強のMMAファイターとしての実力を証明し、ベイダーの2階級制覇を阻止できるのか?
『ベラトール 214』エメリヤーエンコ・ヒョードル関連動画
エメリヤーエンコ・ヒョードル
生年月日:1976年9月28日(42歳)
国籍:ロシア
身長:183cm
体重:104kg
リーチ:193cm
階級:ヘビー級
プロ戦績:38勝5敗1無効試合(2019年1月23日現在)
ベラトールMMAとは
「ベラトールMMA(Bellator MMA)」とは、UFCに次ぐアメリカの総合格闘技団体/イベントで、ロンダ・ラウジーを発掘したMMA団体StrikeForceの運営に携わったスコット・コーカー氏の手腕により、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバなどMMA界のビッグネームを次々に獲得。2018年大晦日『RIZIN.14』にバンタム級王者ダリオン・コールドウェルを派遣。そのコールドウェルに勝利した堀口恭司(ほりぐちきょうじ)の参戦も期待されている注目のイベントだ。
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