【ベラトールMMA】ヒョードル vs. ベイダー! 1・27『ベラトール 214』ピックアッププレビュー

堀江ガンツ Gantz Horie

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日本時間1月27日(日)、カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムにて、アメリカのメジャー・格闘技イベント『ベラトール 214』が開催される。メインイベントは、「ベラトール世界ヘビー級王座決定トーナメント」の決勝戦。今大会の見どころを紹介しよう。

ヘビー級トーナメント決勝は皇帝 vs. レスリングエリート

昨年4月からスタートした、「ベラトール世界ヘビー級王座決定トーナメント」。参加した8人のMMAファイターすべてが、ヘビー級およびライトヘビー級の世界的なビッグネームというこの空前のトーナメントで、決勝まで勝ち上がったのは、元PRIDEヘビー級王者の“皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードルと、現ベラトール世界ライトヘビー級王者のライアン・ベイダーだった。

ヒョードルは2017年6月からベラトールMMAに参戦。しかし、その初戦でマット・ミトリオンに1ラウンドでTKO負けを喫し、限界説が囁かれてしまう。この敗戦後、不退転の決意で臨んだ「ベラトールMMA世界ヘビー級王座決定トーナメント」では、1回戦で元UFC世界ヘビー級王者のフランク・ミアにわずか48秒でTKO勝利。続く準決勝でも、チェール・ソネンを1ラウンドTKOで破り、見事決勝進出をはたした。

対するライアン・ベイダーは、アリゾナ州立大学時代に全米学生王者に2度輝いたエリートレスラー。リアリティ番組「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン8」で優勝し、2009年からUFCに参戦。以降、UFCライトヘビー級トップ戦線で活躍し続けたが、2016年11月、2連勝中にフリーエージェントとなり、翌2017年よりベラトールMMAに参戦した。

そのデビュー戦でフィル・デイビスに判定で勝利し、いきなりベラトール世界ライトヘビー級王者となり、初防衛後、ライトヘビー級王者のまま「ベラトール世界ヘビー級王座決定トーナメント」に参加した。1回戦でキング・モーをわずか15秒でKO。続く準決勝では、ヒョードルを破ったマット・ミトリオンにも判定で勝利し、決勝へと駒を進めた。

現在42歳でキャリア最晩年を迎えているといえるヒョードルに対し、ベイダーは6連勝中で全盛期ともいえる35歳。現時点でのコンディション的には、ベイダー有利は動かないだろう。

近年のヒョードルの勝ちパターンは、序盤からスタンドでパンチのラッシュを仕掛け、そのまま“氷の拳”と呼ばれた強烈なパウンドで仕留めるというもの。いかにしてベイダーのテイクダウンを防ぎながら、先に強い打撃を入れられるかが勝敗のカギとなる。

かつて“60億分の1の男”“世界最強の男”の異名をほしいままにしたヒョードルが完全復活を遂げるのか。それともライアン・ベイダーがライトヘビー級に続き、ヘビー級王座も獲得し、ベラトールMMA重量級を完全に支配するのか。世界中のMMAファン注目の一戦だ。

 

元WWEスーパースターがベラトールデビュー

また、この大会では、元WWEスーパースターのジャック・スワガーこと、ジェイク・ヘイガーがMMAデビューをはたす。ヘイガーはオクラホマ大学時代にNCAAディヴィジョン1でオールアメリカンにも選ばれているレスラーで、現在36歳。WWEでは世界ヘビー級王者にもなっている。対戦相手のJ.W.カイザーは現在41歳で、プロMMA戦績は1勝1敗。昨年12月にプロ初勝利を挙げたばかりだ。

これまで元WWE世界王者のMMA挑戦というと、ブロック・レスナーがUFC世界ヘビー級王者にまでなったのに対し、一方でCMパンクはUFC2戦2敗と、両極端な戦績を残した先人たちがいる。はたしてジャック・スワガーは、MMAでその強さを証明することはできるのか。こちらもMMAファンだけでなく幅広いファンの興味をひくカードと言えるだろう。

 

『ベラトール 214』関連動画

 

『ベラトール 214』 概要

開催日:日本時間1月27日(現地26日)午前11時からDAZNで独占ライブ配信
開催地:カリフォルニア州イングルウッド「ザ・フォーラム」

『ベラトール 214』メインカード

▽ベラトール世界ヘビー級王者決定トーナメント決勝戦
エメリヤーエンコ・ヒョードル vs. ライアン・ベイダー

▽フェザー級
アーロン・ピコ vs. ヘンリー・コラレス

▽ヘビー級
ジャック・ヘイガー(スワガー) vs. JW・キーザー

▽バンタム級
ファン・アーチュレタ vs. リッキー・バンデヤス

▽フェザー級
ブランドン・マクマホン vs. アデル・アルタミミ

 

ベラトールMMAとは

「ベラトールMMA(Bellator MMA)」とは、UFCに次ぐアメリカの総合格闘技団体/イベントで、ロンダ・ラウジーを発掘したMMA団体StrikeForceの運営に携わったスコット・コーカー氏の手腕により、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバなどMMA界のビッグネームを次々に獲得。2018年大晦日『RIZIN.14』にバンタム級王者ダリオン・コールドウェルを派遣。そのコールドウェルに勝利した堀口恭司(ほりぐちきょうじ)の参戦も期待されている注目のイベントだ。

 

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堀江ガンツ Gantz Horie

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栃木県出身。プロレス・格闘技ライター。『紙のプロレスRADICAL』編集部を経て、2010年からフリーランスで活動。『KAMINOGE』を主戦場に『Number』『週刊プレイボーイ』『BUBKA』『昭和40年男』など、多くの媒体で執筆。『Number Web』ではコラムを連載中。主な著作に『闘魂と王道 昭和プロレスの16年戦争』(ワニブックス)がある。WOWOW『UFC-究極格闘技-』などテレビ解説も務める。