【ベラトールMMA】セルゲイ・ハリトーノフ『ベラトール 215』メインカード出場ファイター紹介

堀江ガンツ Gantz Horie

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総合格闘技イベント・ベラトールMMAの『ベラトール 215』が日本時間2月16日(土、現地時間15日)、米コネチカット州アンカスビルで開催される。2デイ開催の初日のメインイベントでマット・ミトリオンと対戦する“ロシアの死神”セルゲイ・ハリトーノフを紹介しよう。

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当時、ロシア軍パラシュート部隊第106親衛空挺師団の現役軍人でありながら、2000年代半ばのPRIDE全盛期にエメリヤーエンコ・ヒョードル、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ミルコ・クロコップらとともに、ヘビー級トップ戦線で活躍したセルゲイ・ハリトーノフ。

名門ジム「ロシアン・トップチーム」の秘密兵器として2003年にPRIDEデビュー。その後、『PRIDEヘビー級GP2004』に参戦すると、2回戦でセーム・シュルトと対戦した。のちに“ハリトーノフ・ポジション”と呼ばれる、脚で相手の腕の自由を奪ったマウントポジションから、パウンド、鉄槌を落とし続け、シュルトの顔面をボコボコにした上で完勝。TV放送が自粛された程の凄惨な内容はMMAファンに強烈なインパクトを残し、その冷徹かつ非情な闘いぶりから、“残虐超人”とも呼ばれた。

ハリトーノフの格闘技のベースは、軍隊仕込みのコンバット・サンボとボクシングだ。特にボクシングは、2004年のアテネ五輪でのロシア代表最終選考まで残るほどの実力で、結果的にアテネ五輪出場がなくなったことでMMAに転向し、PRIDE参戦を決意。しかしPRIDE参戦後しばらくは、ボクシングの経歴を明らかにせず、自らの最大の武器を隠していた秘密主義者でもある。

PRIDE消滅後は、日本のDREAMとアメリカのメジャー団体Strikeforceを中心に活躍した。2011年にはヒョードル、ダニエル・コーミエ、アリスター・オーフレイムら、空前のメンバーを集めて行われた『ストライクフォース・ヘビー級ワールドGP』に出場し、1回戦で元UFC世界ヘビー級王者のアンドレイ・アルロフスキーに1ラウンドでTKO勝ち。準決勝でジョシュ・バーネットに敗れ、ベスト4の戦績を残した。

2009年からはMMAと平行して、K-1やGLORYといった立ち技メジャー団体でキックボクサーとしても活躍。マイティ・モー、ジェロム・レ・バンナといった大物にも勝利している。

近年は、地元ロシアの『M-1チャレンジ』を主戦場としながら、ベラトールMMAにも参戦。2016年11月のベラトールデビュー戦では、新鋭ハビー・アヤラにまさかの16秒KO負けを喫したが、その後は4連勝。38歳のベテランながら、ここ5年間の戦績は9勝1敗1ノーコンテストという堂々たる戦績を残している。

2018年10月の『ベラトール 207』では、日本でも知名度と人気が高いロイ・ネルソンを撃破した。タフネスで知られるネルソンに対し、いぶり殺すような重いパンチと膝蹴りを浴びせ続け、ねじ伏せてみせた。

そんな“ロシアの死神”ハリトーノフが、2019年2月16日(日本時間)の『ベラトール 215』でマット・ミトリオンと対戦する。ミトリオンを倒せば、ベラトール世界ヘビー級トーナメント決勝でエメリヤーエンコ・ヒョードルを破って王者となったライアン・ベイダーへの挑戦も現実味を増すだろう。

 

セルゲイ・ハリトーノフ

生年月日:1980年8月18日(38歳)
国籍:ロシア
身長:194cm
体重:120kg
リーチ:193cm
階級:ヘビー級
プロ戦績:28勝6敗1ノーコンテスト(2019年2月15日時点)

 

『ベラトール 215』概要

開催日:日本時間2月16日(現地15日)午前11時からDAZNで独占ライブ中継予定
開催地:コネチカット州アンカスビル「モヒガン・サン・アリーナ」

■『ベラトール 215』メインカード

▽ヘビー級
マット・ミトリオン vs. セルゲイ・ハリトーノフ

▽ウェルター級
ローガン・ストーレイ vs. イオン・パスキュー

▽バンタム級
エドゥアルド・ダンテス vs. トビー・ミセッチ

▽バンタム級
マイケル・キンベル vs. ジョナサン・ドウマ

▽ライト級
ブランドン・ガーツ vs. ペドロ・カルバーリョ

▽ウェルター級
オースティン・ヴァンダーフォード vs. コーディ・ジョーンズ

 

ベラトールMMAとは

「ベラトールMMA(Bellator MMA)」とは、UFCに次ぐアメリカの総合格闘技団体/イベントで、ロンダ・ラウジーを発掘したMMA団体StrikeForceの運営に携わったスコット・コーカー氏の手腕により、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバなどMMA界のビッグネームを次々に獲得。2018年大晦日『RIZIN.14』にバンタム級王者ダリオン・コールドウェルを派遣。そのコールドウェルに勝利した堀口恭司(ほりぐちきょうじ)の参戦も期待されている注目のイベントだ。

 

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※記事はIOC公式サイト『 Olympic Channel 』提供

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堀江ガンツ Gantz Horie

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栃木県出身。プロレス・格闘技ライター。『紙のプロレスRADICAL』編集部を経て、2010年からフリーランスで活動。『KAMINOGE』を主戦場に『Number』『週刊プレイボーイ』『BUBKA』『昭和40年男』など、多くの媒体で執筆。『Number Web』ではコラムを連載中。主な著作に『闘魂と王道 昭和プロレスの16年戦争』(ワニブックス)がある。WOWOW『UFC-究極格闘技-』などテレビ解説も務める。