【ベラトール222】堀口恭司が日米バンタム二冠王に! RENAはツヨカワ対決に一本負け

Sporting News Japan Staff

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日本時間6月15日、米ニューヨーク州のマディソン・スクエア・ガーデンで『ベラトール222』が開催された。RIZINバンタム王者・堀口恭司がダリオン・コールドウェルとのリマッチを制し、ベラトール世界バンタム級王座を獲得。日米二冠王となった。女子のRENAはリンジー・ヴァンザントに1本負けした。

 

日本が誇るMMAファイター・堀口恭司、日米二冠王に!

堀口恭司は、2018年大みそかの『RIZIN.14』における初代RIZINバンタム級王者決定戦で、提携関係を結んだばかりのベラトールMMAから送り込まれた、ベラトールの現役バンタム級王者ダリオン・コールドウェルと対戦した。

コールドウェルは、五輪候補レベルといわれる高いレスリングスキルに加え、身長差13cm・リーチ差20cmの身体的ハンディもあって、当初は堀口不利と見られていた。しかし、堀口は2回まで様子をみると、3回にテイクダウンに来たコールドウェルをカウンターのフロントチョークに仕留めてベルトを勝ち取った。

そして今回の『ベラトール222』参戦が決定。雪辱を期すコールドウェルがバンタム級タイトルをかけてホームで迎え撃つ格好となった。

堀口にとって初となるベラトールの円形ケージ。側面は金網の“壁”になっていることから、前回のようにリングとロープの間から身体が抜け落ちることもない。体格で優るコールドウェルに詰められた場合、危険な状態になる。

1回、堀口は円を描くように間合いを取ると、コールドウェルが飛び膝蹴りからテイクダウンに持ち込んだ。ケージに押し込まれた堀口だが、決定打を与えない。続く2回でもテイクダウンを取られながらもコツコツと打撃を加えていく。

堀口の実力が発揮されたのが3回だった。コールドウェルのタックルをきり、ガブリの状態で上を取った堀口は、その後も再び上を取ってコールドウェルの動きを封じた。

4回に入るとコールドウェルが自らのキックで転倒するなど、疲れが見え始める。堀口は焦ることなく要所でコールドウェルの攻めを無効化し、ゲームを支配した。

ファイナルラウンド、堀口の左のフックにコールドウェルがタックルを合わせるが、形勢は変わらない。堀口はケージに押し込まれながらも、コールドウェルに左肘を連打。そのまま試合終了に。

コールドウェルの攻め手を潰しきったことがポイントに結びつき、48-47、49-46、49-46で堀口が3-0の判定勝利。RIZINバンタム級王座に並び、ベラトール世界バンタム級王座を獲得し、日米2つの団体の二冠王者となった。

試合後、堀口はコールドウェルのスタミナ切れを狙った勝ち方について「つまんない試合で申し訳ない」と謝罪したが、格闘技の世界的メッカでもあるMSGで挙げたこの勝利は、紛れもない偉業だ。UFC時代に続き、再び本場アメリカでその実力を知らしめた。

RIZINの榊原信行代表も堀口の偉業達成を“革命”と表現し、今後のベラトールとの対抗戦を想像させるツイートで祝っている。

 

RENAはまさかの1本負け「やっぱり(MMAは)向いてない」

RIZIN設立以来、女子部門の顔役であり、シュートボクシング世界フライ級王者であるRENA(RENA KUBOTA名義)は、リンジー・ヴァンザントとの“日米ツヨカワ”対決(5分3回)に臨んだ。

開始間もなくRENAが目の覚めるような右ストレートを放つなど手数で押す。次第にヴァンザントがRENAの打撃を警戒し、ケージを背にするようになる。だが、ヴァンザントはRENAの膝蹴りを受け止めると体勢を入れ替えテイクダウン。背を取られたRENAは抵抗するものの、あっさりと裸絞めに捕まってしまう。そのままレフェリーストップで1回4分4秒、1本負けを喫した。

日本人女子格闘家として初めてMSGに立ったが、勝利には届かなかったRENA。試合後、自身のTwitterに「やっぱり私MMA向いていないわ」と失意のコメントを残し、MMA撤退を示唆。立ち技では確かな実力の片鱗を見せたものの、日米二冠を達成した堀口恭司とは対照的に厳しいNYの夜となった。

 

『ベラトール222』のその他の試合

また、メインイベントとなったベラトール世界ウェルター級タイトルマッチでは、王者ロリー・マクドナルドがネイマン・グレイシーを判定で下して王座を防衛した。リョート・マチダ vs. チェール・ソネンのMMA大物対決は、マチダがTKO勝ち。敗れたソネンは試合直後のインタビューで現役引退を表明した。

フェザー級契約試合でエドゥアルド・ダンテスにKO勝ちし、連勝記録を「18」に伸ばしたフアン・アーシュレタが、試合後に堀口恭司の名を挙げるなど新たな展開もあった。

 

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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供

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「※」は提携サイト『Goal』の記事です

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。