大谷翔平はすでに日本人メジャーリーガーとして歴代屈指の地位を確立していると言っていいだろう。その評価は今日のホームランでさらに揺るぎないものとなった。
現地時間4月21日(日)の対ニューヨーク・メッツ戦、3回に大谷はメッツのエイドリアン・ハウザーから先制の2ランホーマーを放った。ライトスタンドに飛び込んだ423フィート(約129メートル)の一発は、大谷にとってメジャー通算176本目のホームランとなった。
176本という数字は、MLBの通算ホームラン記録の中ではこれといった意味を持たないが、日本人メジャーリーガーの歴史に大谷の名を刻み込む上では大きい。この1本で大谷は、これまで日本人メジャーリーガー史上最多の通算本塁打数を誇っていた松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキースほか)の175本を抜いて、歴代1位となった。
Shohei Ohtani stands alone with the most Major League home runs ever by a Japanese-born player! pic.twitter.com/sSzlp2K3Wt
— MLB (@MLB) April 21, 2024
以下はグラウンドレベルで撮影された映像。打った瞬間にホームランを確信する当たりで日本人選手としての記録を更新した。
This was a history-maker for Shohei Ohtani! 💪 pic.twitter.com/YKvz6AnUER
— MLB (@MLB) April 21, 2024
大谷は現地4月13日(土)のサンディエゴ・パドレス戦の時点で松井の記録に並んでおり、そこから約1週間での新記録樹立となった。
また、大谷は今季からプレーする新天地ロサンゼルス・ドジャースの一員としてこの記録を樹立することとなった。
ここ最近、大谷をめぐる報道は元通訳の水原一平氏の違法賭博問題をめぐる話題がほとんどだった。しかし、そんなトラブルも二刀流のスーパースターには大きな影響がない様子。大谷のホームランはこれで今季5号目となり、チーム内でもムーキー・ベッツの6本に次いで、テオスカー・ヘルナンデスと並ぶ2位タイにつけている。
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日本人メジャーリーガーの歴代ホームラン数TOP5
順位 | 選手名 | 本数 |
---|---|---|
1位 | 大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース) | 176 |
2位 | 松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキースほか) | 175 |
3位 | イチロー(元シアトル・マリナーズほか) | 117 |
4位 | 城島健司(元シアトル・マリナーズ) | 48 |
5位 | 井口資仁(元シカゴ・ホワイトソックスほか) | 44 |
日本人メジャーリーガーで100本以上の本塁打を記録しているのは上記の通り、大谷を含めて3人だけ。大谷はメジャー5年目の2022年にその数字を達成している。大谷が最終的にどれだけの記録を積み上げるか、現時点で予測しようとするのは馬鹿げた話だろう。
大谷翔平のシーズン別のホームラン数
大谷は今季ここまで(現地4月21日時点)、5本のホームランを放っている。
今のところ大谷のホームランのペースは約5試合に1本、このままでいけば年間30本以上となる計算だ。もし今季30本以上打てば、大谷にとってはキャリア通算4度目の30本以上のホームランを記録するシーズンとなる。
シーズン | 本数 |
---|---|
2018 | 22 |
2019 | 18 |
2020 | 7 |
2021 | 46 |
2022 | 34 |
2023 | 44☆ |
2024 | 5 |
※2018~2023年はロサンゼルス・エンゼルス所属。☆付きはホームラン王獲得。
原文:Shohei Ohtani career home runs: Dodgers star breaks Hideki Matsui's record for most HRs by Japanese-born player
翻訳:石山修二(スポーティングニュース日本版)
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