MLBオールスター選出10回、MLB史上最多盗塁数を誇るリッキー・ヘンダーソンが65歳で亡くなったと複数の報道機関が報じた。
殿堂入りを果たした名選手であるヘンダーソンは、アスレチックスやヤンキースでの活躍を含め、25年間にわたってMLBで活躍した。
1989年にワールドシリーズ制覇を果たしたオークランド・アスレチックスの主力選手であったヘンダーソンは、ブルージェイズに移籍した1993年にもワールドシリーズ制覇を達成している。1990年にはアスレチックスの一員としてアメリカン・リーグのMVPにも選ばれ、引退後の2009年に殿堂入りした。
ヘンダーソンは、MLB史上最多の通算盗塁数(1,406個)、通算得点(2,295)とシーズン最多盗塁数(130個)のMLB記録を保持している。
(ヘンダーソン家の声明
深い悲しみとともに、夫のリッキー・ヘンダーソンの逝去をお知らせいたします。フィールド内外で伝説的な存在であったリッキーは、献身的な息子、父親、友人、祖父、兄弟、叔父であり、真に謙虚な魂の持ち主でした。リッキーは、...)
(リッキー・ヘンダーソンについて、コミッショナーのロブ・マンフレッドの声明)
(ニューヨーク・ヤンキースの声明
リッキー・ヘンダーソンは史上屈指の名選手であり、過去に類を見ないほど我々の注目を集めた選手でした。我々の従来の理解を超越し、一人の選手がバッターボックスでどれほど卓越し、スリリングになり得るかということを...)
(今日は殿堂入りを果たした選手たちにとって悲しい日だ。リッキー・ヘンダーソンという、このゲームでプレーした最も偉大な選手の一人が亡くなった。君のことをとても恋しく思う。RIPリッキー。
ウェイド・ボッグス(元レッドソックスの殿堂入り選手))
「大好きなチームメイトであり、素晴らしい友人でもあったリッキー・ヘンダーソンを失ったことが、今でも信じられません。安らかに眠ってください。 デイブ・ウィンフィールド(殿堂入り選手)」
「リッキー・ヘンダーソンは素晴らしい人物でした。 伝説席な人物はそのイメージから想像されるよりもずっと親しみやすい人でした。 クラブハウスでトランプをするときも、いかにランナーを牽制するか殿堂入りした選手ならではの考えを披露するときも、リッキーはその豊富な知識を気さくに共有してくれました。 リッキー、安らかに眠ってください。 💔
ジェリー・ブレビンス(アスレティックス時代の元チームメイト」
「MLB史上最高のリードオフヒッターである友人、リッキー・ヘンダーソンの訃報に悲しみに暮れています。2015年にファーギー・ジェンキンス、オジー・スミス、故ルイス・ティアントとともに殿堂入りを果たしたことを誇りに思います。ご家族、ご友人、そしてファンの皆さまに心よりお悔やみ申し上げます。
ボブ・ケンドリック(ニグロリーグ野球博物館館長)」
「存在し得ないようなスピード、パワー、センスを兼ね備えており、これほどダイナミックな野球選手はいなかった。安らかに眠ってください、リッキー・ヘンダーソン。あなたは間違いなく史上最高の選手です。
マイク・グリーンバーグ(テレビ司会者)」
「リッキー・ヘンダーソンは、チームメイトとしては後ろで打つのが夢であり、相手チームのキャッチャーにとっては悪夢のような存在でした。彼は最も寛大で、陽気で、礼儀正しい人間でした。彼の死は非常に惜しまれます。彼の魂と家族のために祈りを捧げます。
マイク・ピアザ(殿堂入り捕手)」
リッキー・ヘンダーソンの成績
ヘンダーソンは1958年のクリスマスにシカゴで生まれた。1976年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスから4巡目指名を受け、3年後にはメジャーリーグ昇格を果たした。
ヘンダーソンはアスレチックス、ヤンキース、ブルージェイズ、パドレス、エンゼルス、メッツ、マリナーズ、レッドソックス、ドジャースでプレーした。アスレチックスには計4度在籍し、昨シーズン、オークランドでのフランチャイズ最後の試合ではデイブ・スチュワートとともに始球式を行った。
試合数 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 得点 | 盗塁 | 盗塁失敗 | |
25年のキャリア通算 | 3,081 | .279 | 3,055 | 297 | 1,115 | 2,295 | 1,406 | 335 |
リッキー・ヘンダーソンの愛称
ヘンダーソンは、彼はその盗塁(Steal)にかけて、「スーパーマン」の異名である「マン・オブ・スティール(鋼鉄の男)」をもじった「「マン・オブ・スティール(盗塁する男)」として知られていた。
リッキー・ヘンダーソンの記録
ヘンダーソンを象徴するのはその盗塁する姿だ。通算盗塁数(1,406個)とシーズン最多盗塁数(130個)のMLB記録を保持している。25年間のキャリアで12回、アメリカン・リーグの盗塁王に輝いている。
だが、それだけではない。ヘンダーソンは盗塁失敗数でも通算最多(335回)とシーズン最多(42回)の記録を樹立した。また、先頭打者本塁打(81本)、敬遠でない四球(2,129個)、シーズン1本塁打以上を記録した連続シーズン(25年連続)でもMLB記録を保持している。
原文:Rickey Henderson dies at 65: Baseball world mourns passing of all-time MLB stolen base leader
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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