レッドソックスなのになぜ黄色と青? 吉田正尚も着用するシティコネクト・ユニフォームのカラーリングの理由

Jacob Camenker

石山修二 Shuji Ishiyama

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吉田正尚の調子が気になってボストン・レッドソックスの試合を観始めたら、いきなり黄色いユニフォームの選手たちが登場ーー。この光景に、ちょっと困惑する人も少なくないのではないだろうか。

2021年にこのチームが黄色と青のユニフォームを登場させてからというもの、MLBファンの中でも特に伝統を重んじる人たちは、「チーム名がレッドソックスなのに、なんで赤を全く使っていないユニフォームを着ているんだ?」と、このオルタネート・ユニフォームに戸惑いや苛立ちを隠せないようだ。

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お気に召さない人たちがいるのも事実だが、このカラーリングを使用するのにはそれなりの理由があり、だからこそ数年にわたって採用され続けている。決して、派手な色味でユニフォームの売り上げを増やそうとするそろばん勘定だけではない。

ここでは、レッドソックスが黄色いユニフォームを着る理由、その背景にあるストーリーを紹介する。

三つ目の黄色いユニフォームは何?

レッドソックスの黄色と青のユニフォームは『シティコネクト・ユニフォーム』と呼ばれるオルタネート・ユニフォームだ。各チームが、ホーム、アウェイの2種類のユニフォームに次ぐ第三のユニフォームとしてシーズンを通じて使用するもので、そのチームが本拠地とする街や地域の伝統をオマージュして作られている。

シティコネクト・ユニフォームのデザインは、チームとナイキ社によって決められている。レッドソックスが黄色と青のユニフォームに決めた理由は、この街を象徴するスポーツイベントから着想を得ている。

レッドソックスの第三のユニフォームに黄色が選ばれた理由

レッドソックスのシティコネクト・ユニフォームは、毎年開催される街を象徴するイベントであるボストンマラソンへのオマージュだ。パトリオットデイ(愛国者の日、4月第3月曜日)に開催されるマラソン大会では、黄色と青がメインカラーとして使用されている。

「『シティコネクト』では、パトリオットデイの精神を讃える意味合いからこのカラーリングを採用しました。胸には(マラソンの)フィニッシュラインとなるボストン・ストリートに敬意を表して『Boston』の文字をステンシルのフォントで入れています」

レッドソックスのシティコネクト・ユニフォームの由来については、2021年のユニフォーム発表時に『MassLive.com』に掲載された声明の中でこのように説明されている。

レッドソックスのチーフ・マーケティング・オフィサー、アダム・グロスマン氏は、黄色をあえて使ったのは「大胆さ」の表れだと言う。

「今回ナイキ社と『シティコネクト』でコラボレーションする機会を得ましたが、あの週末の精神を讃えることができるのはボストンだけに許された特権と言えるでしょう」と、グロスマン氏は声明の中で語っている。

「伝統的なスタイルからあえて踏み出すことこそ、あの週末への敬意であり、ボストンに息づく大胆さ、文化、創造性を表すものです」

ユニフォームにつけられた『617』の意味は?

レッドソックスのシティコネクト・ユニフォームの左袖につけられた『617』のパッチは、チームの本拠地フェンウェイパークのある地区のエリアコード(市外局番)を表している。そして、デザインはボストンマラソンのランナーたちがつけるゼッケンを模している。

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黄色のユニフォームを着たレッドソックスの勝率は?

黄色のオルタネート・ユニフォームを着たレッドソックスは、非常に良い結果を残している。今年最初のゲームとなった4月12日のロサンゼルス・エンゼルス戦では0-7と敗れたものの、2021年に導入して以来のシティコネクト・ユニフォームでの通算成績では27勝8敗と大きく勝ち越している。

もしレッドソックスがこのペースで1シーズンを戦い続ければ、シーズン終了時には128勝34敗の成績を残せることになる。

※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集:石山修二

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Jacob Camenker first joined The Sporting News as a fantasy football intern in 2018 after his graduation from UMass. He became a full-time employee with TSN in 2021 and now serves as a senior content producer with a particular focus on the NFL. Jacob worked at NBC Sports Boston as a content producer from 2019 to 2021. He is an avid fan of the NFL Draft and ranked 10th in FantasyPros’ Mock Draft Accuracy metric in both 2021 and 2022.

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スポーティングニュース日本版アシスタントエディター