NFLから転向したティム・ティーボウは三振を増やすべき?

Brock Hammit

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ティム・ティーボウがダブルAのイースタン・リーグ・オールスターに選ばれたと発表されたとき、多くの人はその事実を笑い飛ばし、僕を含め彼の数字をチェックして本当に選出されるような選手だったのか確認した人もいた。

しかし数字を見てみると、ふさわしいかどうかよりも全く違う事実が発覚したのだ。彼はもう少し調整するだけで、正真正銘のいい選手になれそうなのだ。しいて謂えば、あと少しスイングを調整できればメジャーデビューだって夢ではない。

ああ、言ってしまった。しかし本当なのだ。バッティングをもう少し調整することができれば、本当にメジャーに召集される可能性がある。笑いたければ笑えばいいが、とりあえず数字を分析してみよう。

ティーボウはビングハムトン・ランブル・ポニーズで267打席で、打率 .270、OPS .727の成績を残している。マイナーリーガーとしての2年目で、それは105 WRC+という数字になる。これこそが、彼がダブルAでオールスターになれた理由だ。

さらに深くに見てみると、メジャーへの道筋が見えてくる。ティーボウはISO .120、三振率35%、四球率8%という数字で、決して素晴らしいとは言えない。もっとも目にとまるのは .423 BABIPだろう。おそらくこれはある程度退行することになるが、ひとつだけ確実に分かることがある。彼は当たりさえすれば強力な打球を放っているのだが、その能力をうまく利用できていないのだ。もう少し深く掘り下げてみよう。

ティーボウはアダム・ダンやジョーイ・ガロのような、三振の多い左の強打者になる必要があるのだ。その中でも効率的な選手になるために、いくつか変更すべき要素がある。彼は今年55%の打球がゴロだ。これはシフトを敷かれる打者としては高すぎる。フライのうち15%が本塁打となっており、この数字は良い。問題はフライの確率22%しかないことだ。打つ力を持っているだけに、この数字は成功するためには低すぎる。

こちらはティーボウが参考にしたい、MLBで活躍した打者のチャートだ。

選手 キャリアWRC+ ゴロ% フライ% HR/フライ% K%
Adam Dunn 123 33.7 46.1 22.0 28.6
Joey Gallo 107 29.2 52 57.8 36.0
Ryan Howard 121 38.9 37.8 25.8 28.2
Lucas Duda 120 31.5 46.8 15.0 24.3
Tim Tebow (2018) N/A 55.9 22.8 15.2 35.6

フライの多くを本塁打にすることができるティーボウは、まず55%というゴロ率を半分にする必要がある。それはフライの増加につながり、それがさらに本塁打などの長打につながるという計算だ。本塁打は良い。シフトで本塁打を防ぐことはできない。

ではどうすればもっと本塁打を増やすことができるのか?単純にボールを下から打ち上げるという結論にはならない。彼の打球の飛ぶ先を分析してみるといくつかヒントが見えてくる。ティーボウは引っ張った打球(36%)よりも逆方向への打球(44%)の方が多い。同タイプの選手と比べてみると、彼は倍以上の打球が逆方向に飛んでいるのが分かる。

選手 引っ張り% センター% 逆方向%
Adam Dunn 47.6 29.4 22.6
Joey Gallo 48.6 29 22
Ryan Howard 45.3 33.7 21
Lucas Duda 43.3 33.1 23.6
Tim Tebow (2018) 36.9 18.8 44.3

これはティーボウがあえて逆方向に飛ばしているのか、スイングに何か問題があるのかはわからない。ティーボウのような体格とパワーで逆方向にこれだけ飛ばすのは普通なことではない。もし逆方向への打球とゴロを減らし、真ん中や引っ張り方向にフライを飛ばすことができれば、彼の能力を最大限に発揮することができるはずだ。

.423 BABIPからも分かる通り、彼はとてつもないパワーを持っている。191センチ、109キロという体格で、彼がどれほどウェイトトレーニングしているかもみんな知っているだろう。もし逆方向を打球を減らすことができれば、フライの本塁打率も上昇するはずだ。もしフライを増やすことができれば、ISO、長打率、OPSを上げることにつながるのだ。

どんな選手でも、三振率30%で、ISOが100底辺にいると、メジャーでプレイすることはできない。ティーボウはせめてゴロをフライにしようとするために三振が多いのだが、メジャーで成功するにはとにかくパワーヒッターになる必要がある。彼のBABIPを見る限り、危険を冒す価値はあるはずだ。

原文:How Tim Tebow could make a legit path to the majors
翻訳:Reo Onishi

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Brock Hammit