MLB 黒人選手の割合が2012年以降最高に

Chelsea Howard

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メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)は、開幕ロースターの中で、アメリカとカナダ出身の黒人選手の割合が、少なくとも2012年以降で最高に達したと明かした。

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3月29日の開幕ロースター750人のうち、黒人選手の割合は8.4%に増加した。この数字には、故障中や出場停止中、もしくは育児休暇中である選手の合計127人は含まれていない。

MLBは、このような多様性の拡大は、無料で野球育成プログラムを提供する施設「アーバン・ユース・アカデミー」や、1989年から始まったユースプログラム「リバイビング・ベースボール・イン・インナー・シティーズ(略称:RBI、貧困地域の野球復興を促進するプログラム)」の成果であるとした。これらのプログラムには昨年、5~18歳の13万人の少年少女が参加した。また、ユースプログラム内での多様性を高める目的で、コミッショナーのロブ・マンフレッドによる振興プログラム「プレイ・ボール」も設立されている。 

「私たちにとって、大きな投資でした」。MLBのダイバーシティ&インクルージョン関連業務の最高責任者、レニー・ティラド氏はAP通信に語った。「選手たちの間で野球を発展させていくことが最優先です。この数字の伸びは、努力の結果なのです」。

黒人選手の割合は、昨年の7.7%と、その前の2シーズンの8.27%から上昇した。1986年には、最高の19%に達していた。「1970年代には27%という高い数値が報告されているが、これにはラテンアメリカからの選手も含まれている」とAP通信は伝えた。

「これはレースのように速さを競うものではなく、マラソンのように長い時間をかけて取り組むものなのです」とティラド 氏は語った。

原文:MLB announces highest percentage of black players since 2012
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Chelsea Howard