MLB有望株ランキング:最新ベスト50【後編】

Frank Neville

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クリス・パダック、右投手、サンディエゴ・パドレス(32位)

パダックは、プロ入りしてからケガによって調子を落としているが、健康な時には素晴らしい活躍を見せている(1.84ERA、152回を投げて202奪三振)。彼の球種(153キロ前後へと速度を上げたストレート、チェンジアップ、平均以上の曲がりを見せるカーブボール)は、きれいな投球フォームと一貫したリリースポイントのおかげで健闘している。

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ジョン・ダップランティアー、右投手、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(33位)

ダップランティアーはこれまで常に良い配球を見せてきたが、ケガによって停滞していた。回復した現在では質の高い4つの球種の組み合わせとコマンド能力を見せている。これによってメジャーのローテーション中位で成功を収めることも可能になるだろう。

ケイバート・ルイズ、捕手、ロサンゼルス・ドジャース(37位)

今シーズン、スイッチヒッターであるルイズはダブルAでの厳しいデビューを経験した。だが、彼はつい先日20歳になったばかりという若さであり、左右どちらの打席でも高い長打率と打率をたたき出すポテンシャルを秘めている。

ディラン・シーズ、右投手、シカゴ・ホワイトソックス(38位)

シーズは150キロ代後半のストレートと時折輝きを見せるカーブボールを持ち球としているが、コマンド能力のムラと、3球目の決め球を欠いていることがメジャーへの昇格を遅らせている。もしも速球とカーブに一貫性を持たせられればローテーション中位の先発投手になれるだろう。チェンジアップを持ち球に加えれば2番手にもなれると思われる。

クリスティアン・パッチ、外野手、アトランタ・ブレーブス(39位)

突出した運動神経を持つパッチは優秀な守備選手で、今シーズンは選球眼と長打力の向上を見せつけている。このままスイングをコンパクトにしてプレート・ディシプリンの成績を上げ続ければ、15本塁打25盗塁を記録する平均以上のセンターとなるだろう。

ジョーイ・バート、捕手、サンフランシスコ・ジャイアンツ(41位)

バートはスイングスピードが速く、平均以上の長打力と打席上での堅実なアプローチを備えている。バスター・ポージーとまではいかないだろうが、20本塁打を放つポテンシャルのある彼は大リーグでも平均以上の捕手となるに違いない。

デーン・ダニング、右投手、シカゴ・ホワイトソックス(43位)

フロリダ大学にて印象的なキャリアを終えた後、ダニングはプロとして徐々に改善され、現在はローテーション中位の先発投手として突出している。彼は150キロ弱のストレートと2シームを織り交ぜ、低めに集めた良い投球をする。同時に、カーブとチェンジアップも平均かそれ以上のものだ。

ヨーダン・アルバレス、一塁手、ヒューストン・アストロズ(44位)

アルバレスはまだ21歳だが、卓越したバットコントロールと一貫したスイングフォーム、優れたプレート・ディシプリンの成績を有しており、すでにとても洗練された打者だ。大リーグの一塁手に求められる長打力はまだ見せていないものの、彼のサイズ、強さ、スイングスピードがあれば、最終的にはシーズン20本塁打を放つ打者となるに違いない。

カーター・キーボーン、遊撃手、ワシントン・ナショナルズ(45位)

キーボーンは、成熟するにつれて中程度のパワーを発揮する可能性を持つ平均以上の打者だ。コンパクトなスイング、優れたプレート・ディシプリン、そして平均以上のスイングスピードは、内野の合間を縫うライナーを多く打つことを可能にしている。これからは更に進化した投球への対応を見せる必要が出てくるだろうし、二塁手への転向を迫られるかもしれない。だが、全体的に彼は平均以上のミドル・インフィールダーとしての成績を挙げている。

ニック・マドリガル、遊撃手、シカゴ・ホワイトソックス(47位)

マドリガルは、その身長の低さゆえ過小評価されているが、プロの舞台で高い打率を可能にするすばらしい反射神経と選球眼を持っている。おそらく、彼の長打力が発達することはないだろうし、ほぼ確実に二塁手へ転向しなくてはいけなくなるだろうが、彼は平均以上の大リーグの打者になるためのすべてのツールを持っている。

ダニー・ジャンセン、捕手、トロント・ブルージェイズ(48位)

ジャンセンは見過ごされている選手だが、すぐに質の高いメジャーリーガーになるだろう。優れた選球眼と素早い手の動きが高い打率を可能にしている。そして力強さとスイングスピードも有しており、もしもスイングに持ち上げる動きも追加できれば最終的にはシーズン15本塁打以上も記録できるだろう。

オースティン・ライリー、三塁手、アトランタ・ブレーブス(49位)

ライリーが抱える空振りの問題は深刻だが、その優れた長打力によって刺激的なプロスペクトとなっている。堅実な三塁手である彼には、メジャーでも25本塁打以上(スイングを短くして一貫したコンタクトが取れれば、それ以上)を放つ選手になるポテンシャルがある。

脱落した選手

フランクリン・バーレト、遊撃手/二塁手、オークランド・アスレチックス

彼の残念な選球眼は、その他のすばらしいスキルを妨害する可能性がある。彼はまだ22歳で、今シーズンの大半をトリプルAで過ごし、プレート・ディシプリンの成績向上に努めている。しかし、2度のみじめなメジャー昇格を経た彼に時計の針は迫っている。

アンソニー・アルフォード、外野手、トロント・ブルージェイズ

彼のスキルはまだ彼の運動能力に追いついておらず、今シーズンはトリプルAの進歩した投球にさらされている。他競技との掛け持ちをしていた彼には経験が足りていないので、これから質の高いメジャーリーガーへと成長する可能性はある。

チャンス・アダムス、右投手、ニューヨーク・ヤンキース

彼のコマンド能力には改善が必要だったが、代わりに後退してしまった。彼は今すぐ方向転換するかブルペンに追放される必要がある。

ライアン・マクマホン、一塁手/三塁手/二塁手、コロラド・ロッキーズ

彼は今年初めに大リーグ投手との対戦をしすぎて自信を失ってしまったようだ。スキルと長打力のポテンシャルは健在だが、ヒットの感覚を取り戻すにはしばらく時間がかかるかもしれない。

メジャーへ巣立った選手

※2017シーズン中に昇格した選手も含む。
ロナルド・アクーニャ(外野手、アトランタ・ブレーブス)
フランシスコ・メヒア(捕手、クリーブランド・インディアンス)
大谷翔平(右投手/DH、ロサンゼルス・エンゼルス)
アレックス・レイエス(右打者、セントルイス・カージナルス)
カイル・タッカー(外野手、ヒューストン・アストロズ)
ウォーカー・ビューラー(右投手、ロサンゼルス・ドジャース)
グレイバー・トーレス(二塁手、ニューヨーク・ヤンキース)
スコット・キンガリー(二塁手、フィラデルフィア・フィリーズ)
J・P・クロフォード(遊撃手、フィラデルフィア・フィリーズ)
ルイス・ブリンソン(外野手、マイアミ・マーリンズ)
ウィリー・アダメズ(遊撃手、タンパベイ・レイズ)
ルイス・ゴハラ(左投手、アトランタ・ブレーブス)
フアン・ソト(外野手、ワシントン・ナショナルズ)
ジャック・フラハティ(右投手、セントルイス・カージナルス)
ミゲル・アンドゥハー(三塁手、ニューヨーク・ヤンキース)

(完)

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原文:Top MLB Prospects: Updated Top 50 Rankings

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

 

Frank Neville