MLBドラフト注目選手:パワーヒッターのキャッチャー、ジョーイ・バート

Andrew Lawrence

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早くも2018年MLBドラフトが近づいている。そこで、上位指名が予想される選手たちを詳しく見ていきたい。

今回は、ジョージア工科大学の強打のキャッチャー、ジョーイ・バートを見ていこう。彼は6月のドラフトで、1番に指名されるキャッチャーとなる可能性が高い。

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現在までの記録

高校の最高学年だった2015年、バートはドラフト27巡目でタンパベイ・レイズに指名されるもプロ入りを断り、ジョージア工科大学のイエロージャケッツで先発キャッチャーを務めてきた。

2016年の大学1年目、6フィート3インチ(約190センチ)、225パウンド(約102キロ)のバートは大学野球界に姿を現し、打率.299、31打点、先発出場数42試合という成績を残した。また、同年にACC オールフレッシュマンチームとルイスビル・スラッガー・フレッシュマン・オール・アメリカンに指名された。

バートはこれらの栄誉に加えて、ケープコッド・リーグのウェアハム・ゲートメンで打率.309、2本塁打、21打点を挙げるという文句なしの夏を過ごした。2017年の大学2年目も打率.296と好調で、13本塁打、試合数44、43打点と大きく飛躍した。

オールACCセカンドチームとABCA/ローリングス・オール・リージョン・セカンドチームに指名され、ジョニー・ベンチ賞のセミファイナリストに選出。チームUSAの大学ナショナルチームのトレーニングキャンプにも招待された。更に、今季のバートは別次元に達している。大学3年目の現在、ACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)で打率.368、16本塁打、38打点、長打率.651でポストシーズンを迎える。

強み

スカウトたちがジョーイ・バートを気に入る理由は極めて明確だ。彼は、近頃ではあまり見かけなくなっている“伝統的なパワーヒッター”と呼べるキャッチャーなのである。ジョージア工科大学で、全米屈指の強豪大学との対戦で活躍を続け、木製バットを使用して好成績を収めてきた。これは多くのドラフト候補に欠けているものだ。

彼は、ホームランを狙ってフルスイングしたり力んだりせず、自然なスイングで十分なバットスピードと飛距離をたたき出すことができるいわゆる“イージー・パワー”を持っている。大学時代は3年間で30本塁打を記録するなど長打力が印象的だが、バッティングアプローチでも進化を見せ、3年間で四球率と出塁率を年々上昇させている。この進化のおかげで今では各球団が彼のことを万能型の打者とみなし、ただパワーだけが驚異のフルスイングバッターとは一線を画している。

スカウトたちは、キャッチャーボックスでの彼の肩にも注目している。これまでの盗塁阻止率は40パーセント近くにも上る。

弱み

ドラフトで獲得されるほぼすべてのキャッチャーがそうであるように、バートに挙げられる主な疑問点は、守備面でどれだけ突出した活躍ができるかだ。

その不安材料には足の使い方や捕球能力などが含まれている一方で、投手のマネージング力、対戦メンバーの偵察力など、プロのキャッチャーに期待される能力も含まれる。バートは確かにキャッチャーとして試合を支配した経験を持つが、その経験も長くは続かない可能性がある。マイナーで過ごす最初の数シーズンで、彼自身が自分の技量をどれほど熟知しているのかが明らかになるだろう。

攻撃面では、高い打率とパワーを誇るものの、三振率も高い。過去2シーズンではどちらもシーズン50三振以上を記録している。もし、彼がキャッチャーとしてチームの重荷となり、高い打率と出塁率がプロで通用せずに三振率が高いと分かったら、ドラフトで彼を獲得したチームは彼をファーストに転向させる可能性もある。

ドラフト予想

才能に恵まれ、ドラフトで指名を受けながらもうまくいかなかった選手はたくさんいる。しかしスカウトたちは、ジョーイ・バートはそうはならないと確信している。彼にはその記録に裏付けられたパワーがあり、打席では先進的なアプローチを見せている。プロとしても確かな打率を記録してくれるに違いない。

彼が、守備面よりも打撃面において価値のある選手であることは明白だが、同じくジョージア工科大学出身のマット・ウィータースやジェイソン・バリテックの後に続き、プロの舞台でもキャッチャーを続けていくだろう。

多くのドラフト予想で、バートが全体2位指名のサンフランシスコ・ジャイアンツから13位指名のマイアミ・マーリンズまでのどこかのチームに指名されると予想されている。もし彼が6位指名のニューヨーク・メッツに獲得されることになっても驚きはない。メッツは長きに渡って打線の中でバートが発揮するパワーに注目して、彼を追い続けてきた。現在メッツのファームシステムには、攻撃面で彼ほどの成績を収めているキャッチャーがいないのだ。

バートがメッツに指名されずに通過することはないだろう。彼は指名待ちをそう長くすることにはならない。現時点で、今年のドラフト選手の中で最も優れたキャッチャーは彼なのだから。

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原文:MLB Draft 2018: Joey Bart is the best catcher in this year's draft, and here's why

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Andrew Lawrence