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野球ファンにとって今年のオフシーズンは歴史的にも稀なほどの奇妙なものになる。
これだけの不確実性レベルはかつて例がない。2021年シーズンは162試合を行えるのだろうか? 春季トレーニングキャンプは例年通りのスケジュールでできるのだろうか? 来シーズンはスタンドに観客は入場できるのだろうか? もし入れるとして、人数に制限はかかるのだろうか? ナショナル・リーグは2021年も指名打者制(DH)を採用するのだろうか? ……疑問を挙げていくとキリがない。
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「このオフシーズンを迎えるにあたって、我々は間違いなく創造的でなければいけないし、忍耐強くなければいけないし、良いタイミングを見計らないといけないでしょう」と、セントルイス・カージナルズの野球部門社長であるジョン・モゼリアク氏は先日のZoom会見で報道陣に語っている。
既にそうした現象が起きている。通常なら合理的だと思われる契約オプションがいくつか破棄されているのだ。2つの例を挙げると、カージナルズはコルテン・ウォンとの1250万ドル(約13億円)の契約延長を選択しなかったし、クリーブランド・インディアンスも2020年にクローザーとして大活躍したブラッド・ハンドとの1000万ドル(約10億円5千万円)の契約を選択しなかった。
このように契約に慎重な姿勢は、フリーエージェント市場でも見られるだろう。筆者が11月2日にセントルイスのラジオ番組内で発言したように、私は1月中旬には「これだけのフリーエージェント選手が未だに契約を結べていません」というストーリーを書いているのではないかと恐れている。
これが何を意味するのか……補強に積極的なチームには多くのチャンスがあるということだ。
他のチームがもたもたしている間に、2021年にワールドシリーズ進出を真剣に狙うチームは低調なフリーエージェント市場で素早い動きをすることができるのだ。1つのチームからしかオファーがないのなら、他チームとの価格競争は起こらない。1人や2人だけでなく、強化のためにもっと多くの選手を補強したいチームにとっても同様だ。高額でも単年契約を多く結べば、2021年のために素早い補強を、将来への悪影響を排して行うことができる。
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以下のチームはこのオフシーズンでは積極的になるべきだろう。多少の注意を払いながらも、ではあるが。
シカゴ・ホワイトソックス
理由:ホワイトソックスは76歳のトニー・ラルーサを監督に迎えたが、それはこのワールドシリーズを3回制した名将にこれからの10年を託そうとしているわけではない。自分たちが来年か再来年の近い未来でワールドシリーズ制覇を果たす可能性があると信じているからこそ、ラルーサを監督に迎えたのだ。そして、それは正しい判断だと言えるだろう。このチームにはコアとなる素晴らしい選手たちがいるからだ。だが、完璧なロースターではない。このオフシーズンに補強すべきポイントはいくつかある。(訳者注:筆者は別の記事でホワイトソックスが獲得すべき選手たちの名を挙げている)
アトランタ・ブレーブス
理由:ブレーブスはワールドシリーズにもう少しのところまで肉薄した。そして少なくともあと数年は同じメンバーで臨むべきチームでもある。マーセル・オズナは2020年に単年契約で素晴らしい活躍をした。オズナとの再契約は最優先事項になるだろう。それは安くはならないだろうが、球団側が急ぐだけの理由はある。昨オフシーズンの苦しい交渉でオズナはフリーエージェント市場に対して良い印象をもっておらず、2月まで待つことを望まないと思われるからだ。2番手以降の先発投手を代わりに放出するのも一案だ。ブレーブスは先発投手を多く抱え過ぎるのは良くないという教訓を2020年に得た。2人の重要な救援投手であるマーク・マランソンとシェーン・グリーンはともにフリーエージェントだ。ブレーブスはこの2人と再契約をするか、代わりになる投手を見つけなくてはいけない(それはこのフリーエージェント市場に間違いなく存在する)。
ヒューストン・アストロズ
理由:アストロズはレギュラーシーズンの勝率が5割を切りながらも、アメリカン・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進出した。彼らがポストシーズンに相応しいチームであることを証明したいのであれば、するべき仕事はある。外野手のジョージ・スプリンガー、マイケル・ブラントレー、そしてジョシュ・レディックの3人はフリーエージェントだ。さらに、救援投手のブラッド・ピーコック、ロベルト・オスナ、そしてクリス・デベンスキーも他球団との契約が可能である。カルロス・コレア、ザック・グレインキー、そしてランス・マッカラーズ・ジュニアらもフリーエージェントになる前に2021年の段階で一押しするべきではないか? このオフシーズンにはアストロズは数多くの単年契約を結ぶことが最適のように思われる。
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フィラデルフィア・フィリーズ
理由:フィリーズはこの3年間、多くの話題をさらい、多くの金を稼ぎ、そして多くの金を使った。それにもかかわらず、成績はぱっとしない。過去3シーズンの勝敗は、借金2、5割ちょうど、そして貯金4に過ぎないのだ。ただやみくもに何かをするのではなく、フィリーズはチームが直面する問題に向き合った適切な行動をとるべき時期にきている。
サンディエゴ・パドレス
理由:パドレスは現時点のままのメンバーでワールドシリーズ制覇を狙えるだろうか? 答えは間違いなくイエスだ。ドリュー・ポメランツはパドレス1年目となった今シーズンに試合終盤の救援投手として素晴らしい仕事をした。それでもブルペンの補強は必要だろうか? その問いへの答えも間違いなくイエスだ。ジェネラル・マネージャーのA.J.プレラー氏が積極的なブルペン補強を行って、さらにラインアップ強化を図るだろうことは容易に想像できる。
シンシナティ・レッズ
理由:ジョーイ・ボットはもはや若くはない。そして2020年にエースとなったトレバー・バウアーは単年契約を望むことが明らかになっている。レッズのファンにとって2020年はわずかに残念な結果となった。球団フロントオフィスがこれらの問題について適切な対応を怠るような馬鹿な真似をしない限りは、少しは希望を抱くことができる。
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ニューヨーク・ヤンキース
理由:ヤンキースはワールドシリーズ進出を11年連続で逃している。1920年以降では、球団ワースト記録の14年(1982年~1995年)に続いて長い記録である。
(翻訳:角谷剛)