MLBオフシーズン、強豪14チームの補強ポイント【前編】

Jacob Janower

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MLBのオフシーズンはもう始まったが、本当のところはまだ始まっていない。驚くことではないが、まだ多くの動きがないからだ。

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2018年に躍進した各チームは、来シーズンも引き続き良い戦いを目指す。そのためには、それぞれ特定の補強が必要になってくる。

フリーエージェント、トレード、さらにはマネジメントの変更まで、各チームにはそれぞれ、今冬のTo Doリストがある。

ロサンゼルス・ドジャース

デイブ・ロバーツ監督の契約を見直そう

球団はロバーツ監督との2019年契約オプションを行使したが、それ以降の契約はまだない。両者は複数年契約の可能性を踏まえて最近交渉を行ったが、報道によると上手くいかなかったようだ。

ロバーツ監督の来季年俸は110万ドルで、今年はたったの100万ドルだった。彼が成功を継続している今、年俸は上げるべきであるように見える。ロサンゼルスでの最初の3シーズンで、ロバーツ監督は287勝200敗という成績を残し、いずれのシーズンもプレーオフに進出。うち2度はワールドシリーズに駒を進めた。

もし契約がまとまらなかったら、ドジャースは方針を変え、ジョー・マドン監督のトレードを画策するかも?

ミルウォーキー・ブルワーズ

トレードでエースを探そう

ブルワーズの強力なブルペン陣と、MVPに輝いたクリスチャン・イエリッチを筆頭とする攻撃陣の破壊力について、私たちはよく知っている。ひとつ穴があるとすれば、先発ローテーションだろう。

ジョーリス・チャシーン、フレディ・ペラルタ、そして健康ならジミー・ネルソンとザック・デービースも、キャリアのある時点で自身がローテーションに値する投手であることを証明している。しかし、ここにエース格の投手が加われば、ブルワーズをリーグ優勝の本命に押し上げるだろう。トッププロスペクト(若手有望株)のケストン・ヒウラが、トレードの駒になるかもしれない。

ターゲットはザック・グリンキー、そしてジェームズ・パクストンだ。

アトランタ・ブレーブス

実績あるクローザーを見つけよう

ブレーブスが持つ今オフ最大の武器は、優れたファームシステムかもしれない。プロスペクトを放出し、トレードで若いチームのオフェンス、そしてローテーションを強化できる。もしチームが積極的にトレードを狙うなら、多くの若手選手と引き換えにいくつかのトレードを成立させられるだろう。

ブレーブスにとってはお馴染みのクレイグ・キンブレルを含め、フリーエージェント市場には経験あるクローザーが何人かいる。アローディス・ビスカイーノとA.J.ミンターは故障と安定感の欠如に苦しんだ。それ故、クローザーのアップグレードはブレーブスにとって優先事項となる。

ターゲットはキンブレル、それからコディ・アレンだ。

コロラド・ロッキーズ

破壊力あるオフェンスを維持しよう

ノーラン・アレナド、トレーバー・ストーリー、チャーリー・ブラックモンといったロッキーズ打撃陣の核となる選手たちはまだ契約下にあるが、安定した活躍をし続けている3選手がフリーエージェントとなった。DJ・ルメイユ(2度のオールスター選出、ゴールドグラブ賞3度)、カルロス・ゴンザレス(通算oWAR23.4)、ジェラルド・パーラ(過去2シーズンで打率.296)はいずれも、ワイルドカードを獲得した2018年の戦いで重要な役割を担った。ロッキーズは彼らとの契約を延長するか、あるいはライアン・マクマホン、ライメル・タピアといった若手選手たちを抜擢するか、決断しなければならない。

ターゲットはルメイユ、ゴンザレス、パーラだ。

シカゴ・カブス

リードオフマンを獲得しよう

疲労、そして本来の力を発揮できなかった打者たちがいたことが、2018年の失速の原因だ。クリス・ブライアントは健康を取り戻し、捕手のウィルソン・コントレラスは来季の挽回を目指す。

打撃陣をかつての状態に戻すため、新たにアンソニー・イアポスが打撃コーチとして招聘された。リードオフマンが務まるベテラン外野手の獲得が、最重要事項だろう。ブライス・ハーパーの新天地となる可能性もゼロではない。

ターゲットはA.J.ポロック、アンドリュー・マカッチェンだ。

フィラデルフィア・フィリーズ

大物を捕まえよう

フィリーズはたくさんのお金を持っており、それを使いたがっている。オーナーのジョン・ミドルトンは「少し無茶をするかもしれない」と述べている。フィリーズはハーパー、マニー・マチャドの移籍先としてフィットする。ベテラン打者と、まだ実績のない選手も含む若手打者たちと合わせることができる。

ハーパーとマチャドをずっと追いかけている唯一のチームと見なされている彼らが、もしどちらも獲得しなかったら驚きだ。今オフの結果で、2019年にフィリーズがプレーオフ進出を争うかどうかは決まる。

ターゲットはハーパーとマチャドだ。

後編へ続く)


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Jacob Janower