MLBウィンターミーティングの3大注目ポイント

Alec Brzezinski

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2017年のMLBウィンターミーティングが10日に開幕した。

シアトル・マリナーズがリオン・ヒーリーとディー・ゴードンのトレードで慌ただしくしているなか、ロサンゼルス・エンゼルスは日本のスター選手、大谷翔平との契約によって注目を集めた。しかし、週明けに正式発表されたニューヨーク・ヤンキースによるジャンカルロ・スタントン獲得の話題が他を圧倒した。

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対抗する他球団は、遅れを取らないように素早い動きに出る必要がある。

2017年MLBウィンターミーティングで、注目を集める3つの注目ポイントについて見ていこう。

1.ボストン・レッドソックスがすべきことは?

ボストンのファン達は、アーロン・ジャッジとスタントンという、ヤンキースの新たな打者コンビの誕生を好まないはずだ。先シーズン、2人合わせて111本塁打を記録し、それぞれナショナル・リーグ最優秀選手(スタントン)とアメリカン・リーグ新人王(ジャッジ)を獲得している。レッドソックスは先シーズン、アンドリュー・ベニンテンディとラファエル・デバースが二人の若手スター選手となったものの、少なくとももう1人、同レベルの打者の追加が必要だと考えられる。

レッドソックスがトレードを求めるなら、ジョシュ・ドナルドソン、カイル・シュワーバーそしてホセ・アブレイユが、それに値する打者だ。フリーエージェント選手の中では、J.D.マルティネスまたはエリック・ホズマーのいずれかだろう。レッドソックスは先シーズン、 クリス・セールを獲得するという驚くべき攻めのトレードを行ったが、ポストシーズンでは早期敗退に終わった。今週、ボストンに大きな動きがあることを期待したい。

2.J.D.マルティネスは来季、どこのユニフォームに身を包むのか?

今年7月31日のトレード期限を前に、デトロイト・タイガースはマルティネスをアリゾナ・ダイヤモンドバックスにトレードした。その後、彼は多くの本塁打を放ち、ダイアモンドバックスをポストシーズンへと導いた。しかし、マルティネスとその代理人スコット・ボラスは今回のオフシーズンで2億ドルを求めているとされ、安い年俸を提示されれば移籍となる可能性がある。

サンフランシスコ・ジャイアンツとレッドソックスがマルティネスに興味を持っており、両球団ともこの30歳の外野手に対し、彼の求める契約金額を支払うかもしれない。そして他の球団がこれに加わり、マルティネスを奪い合う可能性はどうだろう? ダイアモンドバックスは彼の残留を熱望しており、彼がこのチームに合っているということは実際に証明されている。しかし、彼がアリゾナに留まるためには、自身の希望金額を下げる必要がありそうだ。

3.ジョシュ・ドナルドソンに動きはあるか?

「Bringer of Rain(ブリンガー・オブ・レイン:ジョシュの愛称)」がフリーエージェント選手になるまで残り1年となるトロント・ブルージェイズは、ベテランスラッガーである彼がただ同然で球団を去ってしまうより先に、トレードを選択するかもしれない。セントルイス・カーディナルスがドナルドソンに強い関心を持っているが、2015年のア・リーグ最優秀選手、そして3度のオールスター選出経験を持つ彼の力を、他の多くの球団も必要とするかもしれない。

ドナルドソンは今月初めに32歳になったばかりだ。少なく見積もってもあと一度は、新たなステージで現在の実力を十分に発揮できる。2017年はケガに苦しみつつも、33本塁打、78打点を記録し、打率.270、出塁率.385、長打率.559をマークした。さらに2013年以降は毎年24本以上の本塁打を放っている。彼はどの球団にも大いに貢献することになりそうだ。

原文:Top storylines entering 2017 MLB winter meetings

翻訳:Ayako Hayashi

Alec Brzezinski