MLBインディアンズの球団ロゴが「差別的」だとして廃止に

Gabrielle McMillen

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クリーブランド・インディアンスの球団ロゴである「ワフー酋長」は2019年以降、インディアンスのユニフォームや横断幕で使用されなくなる。

MLBは、ワフー酋長は野球場で使用されるのに「ふさわしくない」と発表した。

「メジャーリーグベースボールは多様性を受け入れる文化を作り上げてきた」とMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは発言した。「ここ1年、インディアンスと協議し、ワフー酋長のロゴの使用について意見を交換してきた。建設的な話し合いの中で、(インディアンスのオーナー)ポール・ドランはこのロゴに対してファンたちが持っている愛着やチームの歴史の中で大きな意味を持っていることをはっきりさせた」

「それでもなお、ロゴの使用がメジャーリーグベースボールにふさわしくないという私の意見にインディアンスは合意してくれた」

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ワフー酋長のロゴは1948年に初めてクリーブランドのユニフォームに登場したが、ここ数年では時代遅れで差別的だとみなされてきた。ロゴを取りやめるべきという意見が強く押し寄せる中、インディアンスの歴史にかかせない存在だと主張する人たちもいた。

そうした中、マンフレッドはドランに対して積極的にロゴの廃止を求めてきた。

「私たちは常に両側の意見を認識し、慎重に扱ってきた」とドランは言う。「私たちのファンがワフー酋長に長年愛着を持ってきてくれたことは理解した上で、最終的にマンフレッド・コミッショナーの要求を承諾することにした」。

このロゴは年々使用される機会が減っていたが、2019年、インディアンスがオールスターゲームの開催地となる年には球場や選手が使う品々から完全に使用が廃止されることになる。

しかし、ニューヨーク・タイムズによるとMLBウェブサイトでは購入できないものの、スタジアムショップや小売店では2019年以降もワフー酋長のロゴが使われた製品を買い求められるという。この譲歩によって、インディアンスはロゴのトレードマークを持ち続けることが可能だ。

原文:Indians will stop using Chief Wahoo logo in 2019

翻訳:渡邉剛 

Gabrielle McMillen