MLBはより安全なヘルメット着用を義務つけるべき? 衝撃的な死球シーンが後押しなるか

Joe Rivera

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3月8日(日本時間9日)、MLBオープン戦が行われているアリゾナで恐ろしい出来事が起きた。

ロサンゼルス・ドジャーズの左腕、フリオ・ウリアス投手が投じた約153キロの速球がテキサス・レンジャーズのウィリー・カルホーン外野手の顔面を直撃したのだ。

レンジャーズの発表によれば、カルホーンが口付近にボールが当たり、その場から病院へ搬送された。CTスキャンの結果、カルホーンは顎を骨折しており、翌月曜日にさらなる精密検査を受ける予定である。

不運なことに、カルホーンはここ数年使用する選手が増え始めた顔面ガードつきのヘルメットを着用していなかった。昨年はアトランタ・ブレーブスのユーティリティー・プレーヤーであるチャーリー・カルバーソンも約145キロの直球を顔面に受け、入院したことがある。(カルバーソンはバントの構えで正面を向いていたので、今回とは状況が少し異なる)

いずれにせよ、打者が顔面に死球を受ける事故は昨今増え続けているようだ。カルバーソン、クリス・ブライアント、そしてジャンカルロ・スタントンを含む選手たちは、この数年の間に顔面あるいは頭部付近にスピードが乗ったボールを受け、それぞれの程度に差があるものの、負傷を負った。何かしらの後遺症もあることは言うまでもない。

数年前、デライノ・デシールズ・ジュニアが2Aの試合で約145キロの直球を顔面に受け、その腫れあがった顔面の写真をSNSに投稿し、大きな話題を呼んだことがある。

死球は野球というゲームの避けがたい不幸な副産物である。顔面にボールが飛んでくることはそれほど頻繁に起こるわけではないが、MLBと選手たちは顔面カバーつきのヘルメットを義務化することをそろそろ検討するべきではないだろうか。実際のところ、既に選手たちはまるで特殊部隊のような防具を身につけて打席に向かっている。腕、手、手首などをあれほど過剰に覆うのであれば、人体でもっとも大切な部分も、もう少し慎重に保護するべきではないか? それが理にかなっていると思われる。

かつてドジャーズの有望株選手だったカルホーンは、ダルビッシュ有投手のトレードにまつわる交換要員の1人として2017年にレンジャーズに移籍した。

(翻訳:角谷剛)

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