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ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーが新型コロナウイルス感染拡大によって今シーズンが開幕できなくなった場合を想定した損失金額の試算を試みた。
5月14日(日本時間15日)マンフレッド氏はもし1試合も行われない場合、30球団のオーナーたちは合計でおよそ40億ドル(約4,300億円)の損失を被ることになるとCNNのアンダーソン・クーパー氏とサンジェイ・グプタ医学博士に述べた。クーパー氏はその試算の根拠をマンフレッド氏に追求しようとはしなかった。
マンフレッド氏は、球団側がシーズン序盤を無観客試合で行い、ファンからの入場料収入を受け取らないことについて合意していると述べた。MLBは今や100億ドル(約1兆1,150億円)産業であると言われている。
「観客のいないスタジアムで試合をすることは経済的な意味では得策ではありません。オーナーたちがそれに合意しているのは、野球が戻ってくることが、米国社会において日常生活の回帰の証となる重要性を理解しているからです」とマンフレッド氏は言った。
一方で、グプタ氏はマンフレッド氏に対し、3月の合意では選手は今シーズンの試合数に応じて報酬を受け取るとされていたにもかかわらず、一転してオーナーが収益分配案を選手に提案していることについて迫った。選手たちはこの収益分配案は収入減につながると考え、反発している。グプタ氏はさらに彼らがこの案の下で試合をすることに大きな危険を感じていることと、さらなる交渉を望んでいることへと質問の矛先を向けた。
マンフレッド氏はそれに応え、MLBと選手会が合意に至ることに「絶対の自信」を持っていると述べた。氏はさらに、この夏に野球が戻ってくることを「望んでいる」とも述べた。
AP通信は15日(同16日)午前、選手会の弁護団が球団オーナーに経営に関する財務書類を要求したことを報じた。
13日(同14日)にタンパベイ・レイズの左腕ブレイク・スネル投手がこの収益分配案が決定した場合、感染のリスクを冒してまで試合に出場するつもりはないと発言した。マンフレッド氏は選手がどのような種類であっても不安を感じるのであれば、MLBは出場を強制することはないとCNNに述べた。
「私たちは大多数の選手たちに球場に戻ることは安全だと説得できることを望んでいます。もしある選手が健康状態に不安がある場合、あるいは彼ら自身の信条がある場合、私たちは彼らに球場に戻ってくるようにと強制することは決してありません。彼らが野球場に戻る準備ができたと感じることができるまで待ってくれたらいいのです」。
最後にマンフレッド氏は新型コロナウイルスの検査方法と陽性が判明した場合の対処方法について概略を説明した。注目すべきは、かつてマイナーリーグの禁止薬物検査を行ってきたユタ州の研究所が新型コロナウイルスの検査を担当し、24時間以内に検査結果を報告するということだ。
検査で陽性が判明した選手はその後の検査で陰性の結果が24時間内に2回出るまで隔離されるとマンフレッド氏は語った。
この記事はAP通信が選手会の財務書類要求についての報道したことを受けて更新された。
(翻訳:角谷剛)