MLBが“ロボット審判”など新システムの試用を開始か

Tom Gatto

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MLBが新システムのテストを独立リーグに委託

MLBが、いわゆる“ロボット審判”や、マウンドとホームベースとの距離を長くするなど、いくつかの新システムをテストする場所を見つけたようだ。

米独立リーグのアトランティックリーグが、MLBが検討している新システムを今季から3シーズンに渡って採用することで合意した。26日に『ベースボールアメリカ』が報じたところによると、アトランティックリーグが採用するのは、ボールとストライクを判定する新テクノロジーと、投手板とホームベースとの距離を、これまでの60フィート6インチ(約18.4メートル)から後退させるという新ルールだ。その距離がどれほどになるかは、まだ明らかにされていない。

『ベースボールアメリカ』はまた、アトランティックリーグがシーズンごとに、MLBへその効果のほどを報告すると報じている。

両リーグは、26日に発表した共同声明で、今後数週間以内にルールの採用について正式に発表すると述べている。

アトランティックリーグのリック・ホワイト会長が声明文の中で「我々はイノベーションに誇りを持っています」と語っているように、リーグは2014年以降、試合時間の短縮を目指した変革を次々と行っており、実際にその効果も現れているという。

MLBもここ数年は時間短縮の策を独自に試行しており、コミッショナーのロブ・マンフレッドは現在、20秒のピッチクロックを導入しようと、選手会に掛け合っている。ピッチクロックは2015年からマイナーリーグで導入されている。

かねてより攻撃面を改善するために提案されていたマウンドの後退は、ストライクゾーンを狭め、救援投手が一人につき最低3打者に投げなければならない(現在は1打者)という新ルールに対応させるためのものだ。

そしてテクノロジーによる判定を行うという点については、特にホームベースの後ろにいる審判員が物議をかもす判定を下した時、ソーシャルメディアで頻繁に取り沙汰されてきた。

“ロボット審判”はこれまで2度、プロの現場で登場している。独立リーグのパシフィックアソシエーションで、2015年と16年に1度ずつ試用された。いずれも、元MLB外野手エリック・バーンズが、テクノロジーが下した判定をコールする役を担った。

コネチカット州からノースカロライナ州東部、そしてヒューストン郊外で展開しているアトランティックリーグの8チームは、4月から9月までに140試合を戦う。所属しているのは元メジャーリーガーやマイナーリーガー、そしてドラフト外選手など。昨シーズン、アトランティックリーグで登板した元メジャーリーガーには、ジェイムズ・ラッセル、ロバート・カーソン、デュアン・ビロウ、ジョナサン・アルバラデホ、カイリー・デイビスなどがいる。

原文:MLB to test 'robot umpires,' deeper pitching mound in Atlantic League, report says

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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供

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Tom Gatto joined The Sporting News as a senior editor in 2000 after 12 years at The Herald-News in Passaic, N.J., where he served in a variety of roles including sports editor, and a brief spell at APBNews.com in New York, where he worked as a syndication editor. He is a 1986 graduate of the University of South Carolina.