次にピッツバーグ・パイレーツを出て行くのは、ジョシュ・ハリソンになるかもしれない。
ゲリット・コールをヒューストン・アストロズへ、アンドリュー・マッカッチェンをサンフランシスコ・ジャイアンツに放出したことで、パイレーツのユーティリティープレーヤーであるハリソンが1月16日、「今季と来季、球団に勝つ気がないのならトレードに出してもらいたい」とのコメントを米スポーツメディア「ジ・アスレティック」に送った。
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「この数週間、最初はゲリットのトレードについて、次はアンドリューのトレードについて何度も何度も聞かれた。ずっと僕の関心は家族やトレーニング、そしてマーティン・ルーサー・キング・デー(1月第3月曜日。今年は15日)に兄のビンスと一緒に開催する少年野球キャンプにあった。だから今こそ答えよう」として続けた。
「プロ野球はビジネスである。そしてトレードはビジネスのひとつである。それはよく理解しているつもりだ。私は野球が好きだけれども、現実として私はふたりの最も親しい球友を失った。コールとカッチ(マッカッチェンの愛称)はただの友人ではない。いまのピッツバーグ・パイレーツで最高の投手と、最高の野手である。私はいまチームきっての古株だ。私は勝ちたいし、優勝争いがしたい。今季、来季、そしてその先も優勝したい」
「ピッツバーグに対する愛情は、これまでもこれからも変わらない。この街が好きだ。地元のファンも、チームメートも好きだ。GMは”またポストシーズンに進めるようなチームになったとき、ファンは戻って来てくれる”と言ったという。もし本当に球団が今季や来季は勝負しなくていいと考えているのなら、私もトレードに出してもらうのがいいと思う」
コールは今月13日、ジョー・マスグローブとマイケル・フェリス、コリン・モランとのトレードでアストロズに移籍した。マッカッチェンは今月15日、カイル・クリックとブライアン・レイノルズ、そして海外出身選手を獲得するための契約金制限「インターナショナル・ボーナス・プール」50万ドル分とのトレードでジャイアンツに移った。7月に31歳になるベテランのハリソンが、スーパースターふたりを放出してチーム再建に取りかかるパイレーツにいたくないのは、じゅうぶん理解できることである。
ハリソンは昨季、打率.272で自己最多の16本塁打をマーク。先発136試合でOPSは.771だった。今季の年俸は1000万ドル。2019年と2020年は球団のオプションで年俸1050万ドル、1150万ドルとなっている。
原文:Josh Harrison wants to be traded if Pirates don't contend
翻訳:樋口浩一