G・コールが古巣パイレーツに厳しいコメント

Arthur Weinstein

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ヒューストン・アストロズが1月17日、新加入のゲリット・コールの入団会見を行った。昨季のワールドシリーズを制した王者に加わった投手は、古巣ピッツバーグ・パイレーツに厳しいコメントを突き付けている。

コールは会見で「本当に特別なことだ」と述べた。

「球団が自分をとても高く評価してくれているのは明らかであり、いつだって選手はそれを気分よく思うものだ。チームが継続的に資金を注ぎ、前進を続け、ファンのためにできる限りの全力を尽くそうと意欲がある環境に来られて、気分はワクワクしているよ」。

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パイレーツの名前を出したわけではないが、コールが示唆したのは明らかだ。昨季の人件費が最も低かったチームのひとつであるパイレーツは、競っていくために十分な金を費やしていない。ニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・ドジャース、自由に投資できる球団と張り合うことは望めない、市場が小さなチームとはいえ、パイレーツは2013年から2015年までポストシーズンを戦ったほど才能のあるチームをつましい人件費で運営していた。

だが、この2シーズンが負け越しに終わり(昨年は75勝87敗)、パイレーツは高額なスターたちを放出し、有望株を加えて再建に乗り出した。2013年にパイレーツでMLBデビューを飾り、59勝42敗、防御率3.50を記録したコールには、オフシーズンを通じてトレードの噂があり、最後は13日にアストロズにトレードされた。代わりにパイレーツが手にしたのは、中流のプロスペクトとジョー・マスグローブ投手、コリン・モラン三塁手、リリーフのマイケル・フェリス、そしてマイナーのジェイソン・マーティン外野手だ。

その2日後、パイレーツは2013年のナショナル・リーグMVPで、ファンのお気に入りだったアンドリュー・マカッチェンを、リリーフのカイル・クリックとマイナーのブライアン・レイノルズ外野手(『MLB.com』によればジャイアンツのプロスペクト4番手)、そして50万ドルのインターナショナル・ボーナス・プールとのトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツに放出した。

Pittsburgh Tribune-Review』によると、マカッチェンは16日、トレードについて「彼らは若手を残し、そこから再建しようとしているようだ。彼らには何人か優れた投手がいる。試合を戦える選手たちがいる」と述べている。

「僕が必ずしも彼らの方向性を知る必要はない。君たちが彼らに聞けるんじゃないか。彼らは若いチームだ。多くを学ばなければならない。あそこでの9シーズンは良かったけど、僕はジャイアンツでの新シーズンが楽しみだ」。

パイレーツのトレードはまだ終わりではないかもしれない。16日、オールスター選出2回のジョシュ・ハリソン内野手が、トレード希望を明かしている。

チームの大売り出しに多くのファンは怒っている。ひとりの怒れるファンは、MLBの幹部に、オーナーのボブ・ナッティングが球団を売るように命じるようにと署名活動も開始した。『Change.org』で始めてからわずか1日で2万8000人を上回る署名が集まっている。

原文:Gerrit Cole gets in dig at Pirates ownership, management(抄訳)

Arthur Weinstein