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ロサンゼルス・エンゼルスがアルバート・プホルスを放出したことでもっとも大きな利益を得るのは大谷翔平とジャレッド・ウォルシュの2人である。
ペリー・ミナシアンGMは5月6日(日本時間7日)、プホルスを解雇したことは「ジャレッド・ウォルシュに本来の守備位置でプレイさせ、大谷翔平が毎試合出場できるようにするため」だったと報道陣に対して語った。大谷は投手として登板する試合以外はチームの正指名打者となり、ウォルシュは右翼との兼用をやめて、常に一塁手のポジションに戻る。
「現在と将来に向かって、それがこのチームにとってベストな形であり、組織としてその方向に向かっている」とミナシアンは述べた。
大谷(.938 OPS)とウォルシュ(.988 OPS)はともにシーズン開幕後約1か月でプホルスを凌ぐ活躍を見せた。プホルスは5本の本塁打を放ったが、92打席での成績は.622 OPS (74 OPS+)に留まっている。大谷は5日(同6日)には5回を投げ、そして翌6日(同7日)にはタンパベイ・レイズの左腕ジョシュ・フレミングから今シーズン第10号のホームランを放った。
ミナシアンはプホルスを巡る動きを4月下旬から考え始めたと言った。
「チーム運営の立場から、我々はこのことを2週間かけて話し合ってきた。知っての通り、私はこの仕事に就いてから間もない。シーズンが始まって1カ月間がたち、このチームをよく観察して、オーナーに自信をもって提案することができるように感じた」とGM1年目のミナシアンは言った。
右翼のポジションを埋める選手としては、3Aソルトレイク・シティ・ビーズからメジャー昇格したテイラー・ウォードが5日(同6日)から2試合連続で先発出場している。右打ちのウォードに対して、レイズの先発投手だったフレミングとライアン・ヤーブローはともに左腕だった。
エンゼルスは今週になってベテランのフアン・ラガーレスとジョン・ジェイをマイナーから昇格させ、スコット・シェブラーを解雇した。ラガーレスは右打ち、ジェイは左打ちである。この2人とウォードを使い分けていくことは考えられる。もっともこのうちの誰もがパワーには欠けているのだが。
エンゼルスはデクスター・ファウラーが4月に前十字靭帯損傷によって今シーズンの出場絶望的がとなって以来、ウォルシュを正右翼手として起用してきた。
(翻訳:角谷剛)