アストロズ監督「ホワイトハウスを訪問するかどうかは、今決めることではない」

Arthur Weinstein

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ヒューストン・アストロズが球団初となるワールドシリーズ制覇を成し遂げたなかで、AJ・ヒンチ監督はチームが優勝チームの恒例行事となっているホワイトハウス訪問をするかどうかを今発表することで「この瞬間を対立させたくない」と11月3日に語った。

 

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「優勝したことをお祝いしたい。このチームが成し遂げたことの余韻に浸るべきだと考えている」とヒンチ監督はコメント。

「我々が何をするか、しないかによって政治的にどのような意味合いになるかはいずれ決定する必要があるだろう。しかし今この瞬間を対立的なものにはさせないよ。ファンと一緒にお祝いしていたいんだ」。

ワールドシリーズMVPのジョージ・スプリンガーとダラス・カイケルを含む複数のアストロズ選手は、もしチームがホワイトハウスからの招待を受け入れれば、訪問する予定だと発言している。

大学やプロスポーツの優勝チームがホワイトハウスを訪問するのはレーガン政権時代からの恒例行事だ。しかし最近の分裂した政治的な雰囲気と、昨年ドナルド・トランプが大統領に選出されたことで、優勝チームが生まれるたびに、優勝チームは訪問するか否か?もし訪問するのであれば、何人の選手が辞退するだろうか?という問題提起がされるようになっている。

スーパーボウル覇者のニューイングランド・ペイトリオッツは4月にホワイトハウスを訪問したが、以前の訪問に比べると10人以上の選手が辞退した。

9月には、ステフィン・カリーが行きたくないと発言したことで、トランプ大統領はNBA覇者のゴールデンステイト・ウォリアーズへの招待を取り下げている。

NCAAバスケットボール覇者のノースカロライナ大学は「訪問することに問題はない」と発表したものの、チームとホワイトハウスのスケジュールが合うタイミングを見つけることができていない。NCAAアメリカンフットボール覇者のクレムソン大学は6月に訪問した。

NHLのピッツバーグ・ペンギンズは先月トランプ大統領を訪問し、マイク・サリバンHCは「どっち側なのかは誰も選択していない。単純に優勝したこと、この選手たちが成し遂げたことに栄誉を授けるだけだ」とコメントしている。

どういう選択をしようと、誰かしらが気分を害することになるのはヒンチ監督も理解している。そしてその選択するタイミングが今ではないことも、彼はわかっているようだ。

「全員がどちらかの側について、政治的なコメントをするのにここが最適な場だとは思わない」とヒンチ監督は話した。

原文:A.J. Hinch: Astros will decide later whether to visit White House

翻訳:大西玲央

Arthur Weinstein