Aロッド、ESPNとFOXで「二刀流」解説者に

Michael McCarthy

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ESPNは1月23日、アレックス・ロドリゲスとマット・バスガージアンがFOXスポーツの「サンデー・ナイト・ベースボール」でそれぞれ解説者とキャスターを務めることを認めた。

この両者にアナリストのジェシカ・メンドサ、レポーターのバスター・オルニーを加えたチームは、3月29日のドジャース対ジャイアンツがお披露目となる。

 

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あまり例のないことだが、ロドリゲスはふたつの局で解説者を務める。レギュラーシーズン中は「サンデーナイトMLB」でESPNの放送席に座り、ポストシーズンではFoxのスタジオで試合の分析をするのだ。

「解説者として新たなページに踏み込むことができた。身が震えるほど楽しみだ。4年目を迎えるFoxでのポストシーズンに加え、毎週日曜日の夜にESPNで話ができるのだから」と、ロドリゲスはESPNを通じてコメントを発表した。

 

 

Foxのジョン・エンツ・エグゼクティブプロデューサーによると、ESPNでの仕事を始めることになっても、Foxはためらわずにロドリゲスとの契約を延長した。

同エグゼクティブプロデューサーは声明で「アレックス(ロドリゲス)との契約を4年延長することができて、うれしく思っている。彼にはポストシーズンの試合前と試合後で、われわれの野球放送の主役として、またやっていってほしい」とした。

ESPNの「サンデーナイトMLB」の解説者の座は、アーロン・ブーンがヤンキースの監督に就任することになって空いていた。ちなみにA・ロッドはブーンの後のヤンキースの三塁手だったが、今度はESPNの放送席を引き継ぐことになった。

ロドリゲスは特番にもいくつか出演の予定だという。

「われわれはこのチームの仕事に期待している。また、MLBネットワークとFoxスポーツへの敬意を持っている。野球ファンのために力を合わせていきたい」と、ESPNのイベント・スタジオ・プロダクション部門のステファニー・ドルーリー副責任者はコメントした。

ここ数年でのロドリゲスの変わりようはいかほどか。1局にとどまらず2局でMLBの解説者を務めるとは、つい数年前には考えられなかった。4年前は、ステロイドの使用を告白した、汚れた存在だった。ところが引退後はFoxでの的確な解説と、ユーモアたっぷりの話しぶりでイメージを一変させた。さらにスーパースター、ジェニファー・ロペスとのロマンス。スポーツ選手と芸能人の、誰もがうらやむカップルとなった。

Foxに近い関係者の話では、ロドリゲスが2局で解説できるようになったのは、ESPNの親会社であるディズニー社が600億ドルで21世紀Foxの主要事業を買収したからだという。主要事業のなかにはニューヨークのYESネットワークなど地域のスポーツ局などが含まれているからだ。一方でESPNに近い者は、この買収とロドリゲスの就任は無関係であると言っている。

原文:Alex Rodriguez to work with both ESPN and Fox

翻訳:樋口浩一

Michael McCarthy

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Michael McCarthy is an award-winning journalist who covers Sports Meda, Business and Marketing for Sporting News. McCarthy’s work has appeared in The New York Times, Sports Illustrated, The Wall Street Journal, CNBC.com, Newsday, USA TODAY and Adweek.