不調の菊池雄星、故障者リスト入り前からブルージェイズ監督が辛口コメント:「ストライクを投げられない投手の後ろでプレイするのはきつい」

David Suggs

不調の菊池雄星、故障者リスト入り前からブルージェイズ監督が辛口コメント:「ストライクを投げられない投手の後ろでプレイするのはきつい」 image

トロント・ブルージェイズの菊池雄星投手にとって今シーズンは苦難が続いている。現地時間7日、チームは菊池を首痛を理由に15日間の負傷者リスト(IL)入りにした。

故障者リスト入り前から続いていたモントーヨ監督の辛口評

31歳の菊池はオフシーズンにトロント・ブルージェイズと3年総額3600万ドル(約49億円)の契約を結んだが、チーム加入後はここまで極度の不振にあえいでいる。現在までのシーズン成績は3勝5敗、防御率5.12、そしてリーグ最多の41与四死球である。

直近の登板は7月5日(日本時間6日)のオークランド・アスレチックス戦だったが、またもや元オールスター投手とは思えない散々な内容だった。2回1/3を投げ、5四球、4失点でマウンドを降り、ブルージェイズは3-5で敗れ、5連敗となってしまった。

そして、もちろんチャーリー・モントーヨ監督は非常に不満であったし、菊池の不調について尋ねられたときにはいらだちを隠そうとはしなかった。

ツイート訳:「ストライクを投げられない投手の後ろでプレイするのはきつい」 ― ブルージェイズ監督チャーリー・モントーヨ

モントーヨ監督が菊池に批判を投げかけるのはこれが初めてではない。6月14日(同15日)のボルティモア・オリオールズ戦に先発したこの左腕は、4回を投げて、4四球を与え、4点を献上した。その日ブルージェイズは5-6で敗れた。試合後にモントーヨ監督は下のように語った。

ツイート訳:チャーリー・モントーヨが菊池雄星の前回の投球内容と比較したコメント「あまり変わりがなかった。菊池はストライクを投げないとダメだ。あんなにも威力のないボールを多く投げる投手の後ろを守るのはきついよ」

6月25日(同26日)のミルウォーキー・ブルワーズ戦でも菊池は2回しかもたなかった。アンドリュー・マカッチェンとマイク・ブルソーに本塁打を浴びた後にマウンドから降ろされたのだ。ブルワーズはそれにより5-0で試合をリードし、ブルージェイズは結局そのまま挽回できなかった。

ツイート訳:チャーリー・モントーヨの菊池雄星について話したコメント「菊池は良い投球をしていない。そのために我々は厳しい状況に置かれている」

痛打を浴び過ぎている菊池、IL明けに難しい立場になる可能性も

実際のところ、菊池はあまりにも頻繁に痛打され過ぎている。野球データ解析サイト『Baseball Savant』によると、菊池の平均打球速度、強打率、予測出塁率(xwOBA)はリーグで最も高いグループにある。

ブルージェイズは菊池の復調を必要としている。モントーヨ監督が率いるこのチームはすでに2021年サイヤング賞のロビー・レイをフリーエージェントで失っている。同じく左腕の柳賢振も今シーズンは全休することが決まっている。

ブルージェイズには信頼できる左腕投手がどうしても必要なのだ。もし菊池がその期待に応えられないとすれば、ブルージェイズにはあまり良いシナリオを予想することは難しい。たとえ、拡大されたプレーオフのシステムであったとしても。

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(翻訳:角谷剛)

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David Suggs is a content producer at The Sporting News. A long-suffering Everton, Wizards and Commanders fan, he has learned to get used to losing over the years. In his free time, he enjoys skateboarding (poorly), listening to the likes of Stevie Wonder, Marvin Gaye and D’Angelo, and penning short journal entries.