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7月31日期限のトレードは興味深いものだっただろうか?
多くの球団がメジャーに在籍する選手のトレードを行った。もちろん、昨年のジャスティン・バーランダーのように、今後もトレードがあるだろう。けれど、わずかとはいえ、プロセスは複雑化されることになる。40人枠に選手のトレードを8月行う際には、まず事前に取り下げ可能なウェーバーにかけなければならないのだ。
ウェーバーをかければ、その選手はどの球団ともトレードが可能となる。選手がクレームされた場合(その日の時点で最も成績の悪い球団が優先権を獲得する)、その選手が所属する球団には3つの選択肢がある。
1.2日以内にクレームした球団とトレードの交渉を行う。
2.クレームした球団が選手を獲得する。(そしてその球団は残りの契約すべてを引き継ぐことになる)
3.ウェーバーを取り消して、選手をロースターに戻す。
今シーズン終了まで、この方法が適用される。しかし、ポストシーズンでプレーするには、選手のトレードは8月31日までに終了させなくてはならない。球団にトレードの意思がない場合でも、8月には多くの選手をウェーバーにかけることになる。球団は交渉の余地を残したいと思っているからだ。
8月に移籍の可能性がある選手たちを見ていこう。
マット・ハービー、レッズ
今現在も彼がレッズのユニフォームに身を包んでいること自体が、意外なのだ。彼は今季終了後フリーエージェント選手となる。さらに彼はレッズの長期プランに彼は含まれてはいない。メッツで不調だったハービーを、レッズはトレードで獲得しており、復活に期待していた。そうなれば、その先の価値へとつながるからだ。ハービーはシンシナティでは14試合に先発し、防御率4.44を記録している。最高のシナリオ通りにはならなかったものの、最悪の想定ともかけ離れた記録だろう。いくつかの球団が興味を持っていると7月に報じられているが、レッズは十分と考えるオファーを受けることはなかったようだ。もしハービーがウェーバーにかけられれば、ローテーションに故障者を抱えている他球団との、右投手ハービーのトレードは現実的なものになるだろう。
アダム・ジョーンズ、オリオールズ
ジョーンズはテン・アンド・ファイブの拒否権を行使したため、オリオールズは7月31日の期限の前にトレードができなかった。そのため、彼は今後トレードされる可能性がある。オリオールズは主力の多くをトレードで放出した。シーズン162試合になった現在、1シーズンの勝率が.300を下回る3つ目の球団となってしまう可能性があるのだ。木曜、勝率は.306(33勝75敗)となった。オリオールズのユニフォームに身を包んだ彼の成績を考えれば、ジョーンズが8月には意見を変えて、9月を迎える前に移籍することは十分に考えられるだろう。
ジョシュ・ドナルドソン、ブルージェイズ
体調面に問題がなければ、ドナルドソンは球界最高の選手の1人と言える。今季の出場は36試合にとどまっている。ふくらはぎに問題を抱え、シーズンの大半を故障者リスト入りしていたのだ。このケガが、彼がまだトロントにとどまっている理由でもある。彼は今シーズン終了後フリーエージェント選手となる。そしてジェイズの今シーズンはまだ終わっていない。ブルージェイズは7月のトレードで6人の選手を放出した。健康面に問題さえなければ、ドナルドソンも放出していたはずだ。
しかしながら、故障者リストにいるフリーエージェント目前の選手のトレードは、両球団にとってリスクが大きすぎる。ジェイズはドナルドソンを低い金額で放出することはない。8月には復帰するとみており、体調に問題なく活躍できることを示して、トレード実行を試みるだろう。彼がまた故障し、フィールドに立つことができない場合もあるため、他の球団もピーク時のドナルドソンに見合う金額ではオファーすることはないはずだ。少なくとも、ジェイズが彼を放出しなければ、適正なオファー期限を延期するという選択肢もあるのだ。
バド・ノリス、カーディナルス
先発中堅手のトミー・ファムと今年メジャー昇格の見込みのない3選手とのトレードが実行された際、カーディナルスは今シーズンを移行のシーズンになると考えていた。移行段階にある球団に、フリーエージェントを迎える堅調なクローザーは必要ない。今季オフに適正なオファーを受ける見込みがない場合は特にだろう。ノリスが7月31日までにトレードされなかったことは驚きでもあった。さらに、8月末にまだチームに残留していたとしたら、驚きはさらに大きい。ノリスはワールドシリーズを戦うクローザーにはならないだろう。けれど今シーズンは、防御率3.07、FIPは2.96、20セーブと好調だ。プレーオフでも手堅いプレーを見せることになるだろう。
アービン・サンタナ、ツインズ
サンタナは右手中指の手術を受け、今シーズン2か月プレーできなかった。故障者リストから復帰後の2試合で精細を欠いていても、驚くべきことではない。2試合で10回1/3に登板し、13安打、3本塁打を受けたことが、7月31日の期限までのトレードが実現しなかった理由だろう。しかし彼は2016、2017年と安定した活躍を見せており、彼がその頃の調子に戻れば、サンタナをローテーションに加えたいと考える球団もあるだろう。彼の契約には、2019年1400万ドルのチームオプション(1万ドルのバイアウト)が含まれている。
スターリン・カストロ、マーリンズ
カストロはマイアミで活躍を続けてきた。OPS+109の打率.289、bWARは2.5と2012年以来最高の成績となっている。必ずしも実行したいトレード候補選手ではなかったため、7月にトレードされることはなかった。けれど、8月の時点で故障が起こったとしても、フロントオフィスとしては問題ないであろうベテラン選手だ。彼の契約は2019年が1100万ドル、2020年は1600万ドルのチームオプション(1万ドルのバイアウト)となっている。マーリンズがこれに見合うリターンを望むのであれば、いくらかの金額を支払わなければならないだろう。
アンドリュー・マカッチェン、ジャイアンツ
ジャイアンツは7月の期限前にマカッチェンのトレードを検討していたと報じられているため、可能性がある。ジャイアンツはナ・リーグ西地区で首位と5ゲーム差に着けており、ワイルドカードを獲得する2位にも5ゲーム差となっている。別の見方をすると、ジャイアンツはナ・リーグ西地区で4位であり、ワイルドカードの出場権を獲得までには、間に6チームがいる。そして先発のジョニー・クエト(トミージョン手術)もブランドン・ベルト(膝)、ジェフ・サマージャ(肩)、ハンター・ストリックランド(指)と共に故障者リストに加わった。もしジャイアンツがマカッチェンの放出で補強を望むのであれば、トレードを実行することになるだろう。今シーズンの彼の成績は本塁打11本で打率.258、OPSは.766だ。
タイソン・ロス、パドレス
ロスは最近まで、ナ・リーグで最も過小評価された先発投手だった。右投げで高身長、シンカーを投げるロスは、2014-15年シーズンではパドレスで64試合に登板し、防御率3.03、FIPは3.11を記録している。ケガにより、その後の2シーズンの大半を離脱していたものの、パドレスは2018年、彼と1年契約を更新している。シーズン最初の3カ月間、ロスは以前の調子をほぼ取り戻しており、16試合の登板で防御率3.32を記録した。7月に先発した5試合では、防御率8.87を記録している。先発ローテーションを検討中の球団は興味を持つかもしれない。
ナショナルズの多くの選手
ナショナルズは7月31日のトレード期限に向け、ロースターについて綿密な検討を行っていた。そして、多くの才能を抱えている現チームに手を加えないと決めたようだ。もちろん、素晴らしいことだ。しかし、8月後半に窮地に陥ったらどうするのだろうか。アプローチを変えることになるかもしれない。トレード期限が過ぎた火曜の後からの2試合で勝利している。しかし今月後半まで、メッツと対戦することはない。ナ・リーグ西地区でナショナルズはブレーブスとフィリーズを追いかけている。8月7日から9日には本拠地でブレーブスとのシリーズ4戦、21日から23日にはフィラデルフィアでフィリーズとのシリーズ3戦を迎える。
特にこの2度のシリーズ戦で状況が悪化すれば、ナショナルズは今季終了後にフリーエージェント選手を抱えることになる。この点で考えると、彼らはブライス・ハーパーをトレードすることはないはずだ。彼はトレードにコストをかけたくないと望む球団から獲得の申し込みと受けるだろう。しかしダニエル・マーフィー、マット・アダムス、ケルビン・ヘレーラ、ライアン・マディソン、マーク・レイノルズ、そしてジェレミー・ヘリクソンらがトレード候補となり、他球団の関心を引くだろう。
原文:MLB trade rumors: Eight players — and several Nationals — who could be dealt in August
翻訳:Ayako Hayashi
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