25ー4の大勝演じたナショナルズ、救援ショーン・ケリーを戦力外に

Bob Hille

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大量点のほか、もうひとつの点で忘れられない試合になった。ナショナルズの救援投手ショーン・ケリーが25—4でメッツに大勝した試合で自分の役割を忘れてしまった。

半日後、ケリー自身が歴史になってしまった。

ナショナルズは現地時間8月1日午前、ケリーを戦力外とした。これで首都ワシントンでの彼の仕事は終わることになった。今季は32回1/3を投げて防御率3.34、WHIP0.96、32奪三振であった。

<ワシントン・ポストのチェルシー・ジェーンズのツイート>
ナショナルズはショーン・ケリーをDFA(戦力外)にした。

<ワシントン・ポストのチェルシー・ジェーンズのツイート>
これは昨夜の失態が関係していると思われる。彼自身は昨夜グラブをグラウンドにたたきつけたことは無関係だと言っていた。

ワシントン・ポスト紙によると、マイク・リゾGMは前夜のケリーの行為を「利己的」とし「彼はチームにふさわしくない」と言った。

前夜の出来事をおさらいしておこう。ワシントン・ポスト紙の報じるところでは、メッツの球団史上最多失点となった試合の九回にケリーは登板し、失態を演じた。

彼は球審と何度か言い合った。そしてオースティン・ジャクソンに2点本塁打を浴びた直後、グラブをグラウンドに叩きつけ、ナショナルズのダッグアウトをにらみつけた。結局彼はこの回、4安打で3失点だった。

<WBAL NewsRadioティム・マレーのツイート>
ショーン・ケリーは24点リードの試合を締めくくるがうれしそうだった…。

ケリーは25−1の試合で登板を命じられて不満だったのだろうか?

「それは違う。ブルペンではみんな準備OKだった。スエロの投球数がかさんだので、私は”九回は出番だな”と言っていた。ブルペンで一番状態が良かったのは私だったので、九回は行くつもりだった」と前夜の試合後、ケリーは報道陣に話した。そして、いらいらの原因は球審がピッチングのペースを乱したからだと言った。

「言っておくが、私は自分のしたことを正当化するつもりはない。グラブをたたきつけるべきではなかった。まったく子供じみたことをしたものだ。でもそれだけ精一杯やっていたということなんだ」(ケリー)。

ナショナルズのデーブ・マルティネス監督も「本塁打を打たれたこともそうだが、とにかく彼は早いテンポで投げようとしていたのに球審に止められていた。(球審に)何か言っていた。それが原因だと思う」と話し、球審にいらついていたのだと思うと話した。

マルティネス監督は、ケリーは球団の名を汚したと言及していたが(ワシントン・ポスト紙の報道による)、戦力外としたことでナショナルズは大きく揺れることになろう。

今季はナショナルリーグ東地区3連覇を目標としていたが、7月31日終了時点での成績は53勝53敗。地区首位フィリーズと5.5ゲーム差であり、ワイルドカードによるプレーオフ争いでも5ゲーム離されている。

「クラブハウスは動揺している」と、Yahoo! Sportsは匿名の球団内部の声を報じていた。

外野手のアダム・イートンは今週初め、チームの雰囲気が悪いのではないかとの報道を「たわ言」と表現した(MLB.comによる)。

<MLB.comのジャマル・コラーのツイート>
アダム・イートンはナショナルズのクラブハウスの雰囲気を伝えた記事を「完全に間違っている。とんだたわ言だ」とした。まとまりのないチームにいたことがあるが、ここはそうではない、と言った。

ただ、ケリーがなぜダッグアウトをにらみつけていたのかという疑問は残る。

とにかくケリーはナショナルズを去り、ナショナルズは地区優勝争いに食い込もうと奮闘することになる。ブライス・ハーパー放出の噂があったが、7月31日のトレード期限までにハーパーをトレードに出すことはなかった。その事実は、ナショナルズがまだプレーオフ進出を諦めていないことを示している。 

原文:Nats’ Shawn Kelley designated for assignment after mound meltdown in 25-4 blowout
翻訳:Hirokazu Higuchi

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Bob Hille

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Bob Hille, a senior content consultant for The Sporting News, has been part of the TSN team for most of the past 30 years, including as managing editor and executive editor. He is a native of Texas (forever), adopted son of Colorado, where he graduated from Colorado State, and longtime fan of “Bull Durham” (h/t Annie Savoy for The Sporting News mention).