毎年、野球殿堂のことで頭をいっぱいにしている私のような人物にとっては、来年新たに殿堂入り候補者となる人物たちについて考えを巡らせるのに時期尚早ということはない。
2018年はチッパー・ジョーンズとジム・トーミ、2人の初選出選手が殿堂入りを果たした。彼らは7月にクーパーズタウンで行われる表彰式典に参加する。では、2019年の初選出選手たちはどうだろうか。
来年、有資格者1年目を迎える有力候補たちを見ていこう。
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トッド・ヘルトン(一塁手)
へルトンは、どれほどの票を獲得するのかが楽しみな選手だ。コロラド・ロッキーズでチームメイトだったラリー・ウォーカーが、年々殿堂入りへの獲得票率を増やしているが、それはへルトンの投票への悪影響にはならないだろう。メジャーデビューしてから最初の7年間の彼の成績は、平均で35本塁打、118打点、打率.340/出塁率.434/長打率.620と、驚異的とも言えるものだ。30歳を過ぎてからはパワーが失われてしまった(再度、年間20本塁打を記録することはなかった)が、それでも、引退までの9シーズンのうち5シーズンで打率.300を超えている。そして、へルトンは選手生活のすべてをロッキーズで過ごし、その通算成績を打率.316/出塁率.414/長打率.539で終えている。通算成績でこの3つの数字をすべて超える選手が何人いるか分かるだろうか? たった6人だ。その6人とは、ベーブ・ルース、テッド・ウィリアムズ、ロジャース・ホーンスビー、スタン・ミュージアル、ルー・ゲーリッグ、ジミー・フォックス。
投票結果予想:へルトンは初年度での殿堂入りはできないだろう。25~40パーセントの間にとどまると考えられる。
原文(抜粋):Handicapping the 2019 Baseball Hall of Fame ballot
翻訳:日本映像翻訳アカデミー