第22回【MLB: A to Z (Virtual Reality)】スゴイぞ!! 進化するMLBのVR

AKIRA FUJIWARA

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バーチャル・リアリティ(VR)の導入は、選手やコーチらが現場で扱える情報の量を格段に増やした。それと同時に、MLBファンの楽しみ方にも幅を与えている。

2007年からスタートした「MLB At Bat」はメジャーの試合経過や映像をリアルタイムでチェックできるアプリだ。ローンチから多くのファンに支持され、他のスポーツアプリを全て合計した数値を上回るほどの売り上げを記録しているが、昨年6月にロブ・マンフレッドコミッショナーはバーチャル対応の「MLB.com At Bat VR」を公式に発表した。

これによって、実際に球場へ足を運ばなくとも、仮想空間上で試合観戦の体験ができるのはもちろんのこと、ボックススコアや1球ごとの情報なども合わせて確認することができる。リモコンによる操作で画面の選択は容易だ。

さらに、MLBはARの本格活用にも目を向けており、試合中に球場やテレビ画面内の選手にスマートフォンを掲げると、名前や顔などの個人情報、残した成績や打者が放った打球の方向、投手が投げたボールのスピードなどの詳細なデータが表示されるようになる。これらは、既に導入されているStatcastの技術をフルに活用したもので、選手やボールの動きを収集してすぐさま解析する。

いくつかの球場では試験的に導入されており、今季には「MLB At Bat」の新機能として加えられる予定だ。年々、グラウンドに革新を持ち込むMLBの施策から、今後も目を離せない。

AKIRA FUJIWARA