短期連載!!【MLB: A to Z (Cincinnati)】“プロ野球チーム生誕の地”、シンシナティ

AKIRA FUJIWARA

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現在はレッズが本拠地に置くシンシナティで、1869年にアメリカ史上初のプロ野球チームであるレッドストッキングスが産声を上げた。その翌年、選手の多くが移行してできたボストン・レッドストッキングス(現アトランタ・ブレーブス)へと変遷。1876年にナショナル・リーグが創設された際には、別団体によるシンシナティ・レッドストッキングスが新たに立ち上がったが、わずか数年で消滅した。

1882年には別リーグに再び、シンシナティ・レッドストッキングスが誕生。レッドストッキングスは90年にナショナル・リーグへ移ると、チーム名を現在のシンシナティ・レッズに改称した。紆余曲折を経て、1976年には名将スパーキー・アンダーソンの指揮の下、“ビッグレッドマシン”がワールドシリーズを2連覇するなど黄金期が訪れた。

その当時は強打の捕手ジョニー・ベンチや、史上最多となる通算4256安打をマークしたピート・ローズらが主力を張り、90年に世界一へ返り咲いた際は速球派救援投手トリオの“ナスティ・ボーイズ”が一世を風靡した。

2000年にMLBの顔でもあったケン・グリフィーJr.が加入するも、チームは鳴かず飛ばず。10年代初頭は現役最強打者の一人であるジョーイ・ボトーらの活躍で盛り返したが、近年は再び低迷が続いている。現存する球団では最も歴史の深い球団に対するリスペクトの意味で、16年まで「トラディショナル・オープナー」と呼ばれる毎年のホーム開幕権が与えられていた。

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