第20回【MLB: A to Z (Two-way)】MLBで活躍した二刀流たち!

AKIRA FUJIWARA

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ご存知のとおり、今年からロサンゼルス・エンゼルスに入団した大谷翔平の代名詞で投打の「二刀流」を指す、「Two-way」という英単語。黎明期は選手の数が不足していたこともあり、ジョン・ウォード(通算164勝、2107安打)やキッド・グリーソン(通算138勝、1946安打)のように、投げても打っても高いレベルの成績を残した選手もいた。

リーグ全体のレベルが上がるなかで両立は難しくなったが、そのどちらでも比類し難い才能を魅せつけたのがベーブ・ルースだ。元々は投手に比重を置くサウスポーだったが、1918年には13勝をマークしながらリーグ最多の11本塁打を放ってみせた。ルースはニューヨーク・ヤンキースへ移籍した20年から、ほぼ打者に専念している。

以降も投打で活躍した選手はいたが、2000年に11勝を挙げ、08年には25本塁打を放ったリック・アンキールのように、ポジション転向の前後で、ある程度の成績を収めたというケースがほとんど。同一シーズンに両方ともでハイレベルな成績を残す選手はほとんど見られなくなった。

他競技との二足のわらじを履きこなした選手もいて、ボー・ジャクソンはMLBとNFLのオールスターに選出され、ディオン・サンダースはワールドシリーズとスーパーボウルに出場した経験を持つ。

近年は再び二刀流プランが見直され始め、高校で投手とショートをこなしたハンター・グリーンが今年のドラフト全体2位でシンシナティ・レッズへ入団して注目を集めたが、当面は投手に取り組む。ルースから100年の時を超えて、大谷には勝ち星とホームランで2ケタ記録達成が期待されている。

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