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早くも2018年MLBドラフトが近づいている。上位指名が予想される選手について詳しく見ていきたい。
まずは、全体1位が予想される、オーバーン大学の右投手のケイシー・マイズを見ていこう。
現在までの記録
マイズはアラバマ州スプリングビル出身で、現在6フィート3インチ(約190センチ)、220パウンド(約100キロ)だ。高校の最終学年でのドラフト指名はなかったものの、2015年の秋にオーバーン大学に入学して以降、彼はマウンドで卓越した力を見せてきた。
2016年は7回の先発を含む16試合に出場し、防御率(3.52)と奪三振(59)を記録し、オーバーン・タイガースの首位に立った。さらに8勝2敗と防御率2.04をマークし、サウスイースタン・カンファレンス3位となった。その後、2年の時にはABCA/ローリングスとベースボールアメリカから全米チーム指名を獲得し、スカウトたちの目に留まった。昨年夏、彼は米国代表にも選出され、国際試合では7回登板し、腕に疲労が見られるまで投手を務めた。
その際に彼は1勝し、8奪三振でパーフェクトとなる防御率0.00を記録した。今年の春にも、マイズの圧倒的な強さは続いており、9勝3敗、防御率2.73を記録している。オーバーン大学在学中の彼は、241.2回に登板し、奪三振数292、四球はわずか35だった。
強み
マイズは全てを兼ね備えている。さらに、ドラフト上位指名の右投手という項目も加わることになるのだ。彼の速球は90マイル中盤の速さで安定しており、必要に応じて90マイル後半の速さも叩き出す。さらには、ハードなスライダーとスプリットという2つの高度な投球も兼ね備えている。スカウトが求めるヒッティングゾーンに到達する投球なのだ。特にマイズのスプリットは控え目に見たとしてもメジャーリーグに通用するものである。アマチュアの選手の中にはスプリットを投げる選手はほぼおらず、ましてや彼のように動きが大きく、さらにコントロールできる選手などいないのだ。彼は3種類の投球の使い分けも非常に優れており、恐れることなく打者を攻撃するのだ。
また、今年のドラフト選手の中で最多奪三振数であること、さらに春の試合での与四球がわずか8回だったことも、スカウト陣の目に留まっている。マイズの奪三振と与四球の比率はほぼ16対1なのだ。より多くのフロント陣が打者の打率よりも出塁率を重視するといったように、記録に注目するため、めったにフォアボールを出さないマイズのような投手は希少な選手なのだ。
誰に聞いても、彼はフィールド内外のどちらにおいても闘志みなぎる選手であり、球団が上位指名選手に求めるものを持っている。
弱み
マイズ獲得の難点があるとしたら、身体の状態と今後の伸びしろの少なさが挙げられるだろう。
今までに右腕の手術を受けたことはないが、マイズは昨年夏、腕の疲労を訴えて降板している。スカウトのトップ陣の中には、メジャーでのシーズンにおいて好調がどれだけ続くかということを疑問視する声も上がっている。
契約後、彼が選手として加わることで、どう成長していくと球団が見込んでいるのかという問題もある。ドラフトにいる他の投手とは違い、マイズの身体は既に完成されており、さらに体重を上げることで、力が増すということもないだろう。ドラフト上位にマイズを見込むチームにとっての疑問は、彼の現在の技術が大リーグの打者を捕らえるのに十分だと感じているかどうかなのだ。
予測
相対的に見ると、マイズの健康と今後の伸びしろは、彼をドラフトで獲得しても彼がチームに与えることに比べては、どのチームにとっても小さなことではあると言えるだろう。米国内で最も才能があり、強豪カンファレンスで圧倒的な強さを見せてきたこともあり、マイズをドラフト上位指名することはリスクの少ない選択肢であり、デトロイト・タイガーズが6月4日のドラフトで全体1位指名するであろう理由でもあるのだ。
メイズは、キャリアをブルペンでスタートさせることになる他のドラフト1巡指名選手たちと同様の速さで大リーグデビューはできないかもしれない。けれど、彼はタイガースでは先発ローテーションの上位入りが見込め、今後数年のうちにデトロイトで強豪選手となりうるはずだ。
今春のオーバーン大学での登板数と、ポストシーズンにも進出しさらに登板を重ねることを考えると、デトロイトは万が一に備え今年の夏のマイズの登板数を調整する必要もあり、マイナーリーグで準備し来年春のデビューになるかもしれない。
タイガースが2018年MLBドラフトの全体1位指名にマイズを外したとしても、すぐにサンフランシスコ・ジャイアンツが全体2位で、もしくはフィラデルフィア・フィリーズが全体3位で彼を指名することになるだろう。
原文:MLB Draft 2018: Tigers could find what they need with Casey Mize at No. 1
翻訳:Ayako Hayashi
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