2018年MLBを占う18のポイント(2)

Ryan Fagan

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5. 私たちは皆「ワースト・トゥ・ファースト(最下位から優勝)」の物語が大好きだ。ミネソタ・ツインズは2017年、103敗した前年から一転して85勝を挙げ、プレーオフに進出した。もちろん、厳密には彼らは優勝はしていない。とはいえ、ツインズは満足いくシーズンを送ったことだろう。

さて、2017年に最下位に沈んだチームのうち、2018年10月に大事な試合を戦えそうなチームはどこか? 候補チームはボルティモア・オリオールズ、デトロイト・タイガース、オークランド・アスレチックス、フィラデルフィア・フィリーズ、シンシナティ・レッズ、サンフランシスコ・ジャイアンツだ。タイガースは完全に再建モードなので、難しい。レッズも再建中で、オリオールズは2018年に勝負することが最優先ではない。アスレチックスはアスレチックスだ。ジャイアンツは2017年からの巻き返しを図りたいが、健康面で問題を抱えている。

というわけで、私が選ぶのはフィリーズだ。この球団には特別な何かが流れている。今オフに獲得したカルロス・サンタナは、若く経験の浅いチームに安定感をもたらしてくれるだろう。そして彼らはさらにもうひとつ、おそらく先発ローテーションに重要な補強をしそうだ。もちろん彼らはプレーオフ進出が確実ではないが、2017年の最下位チームの中ではもっとも可能性があるチームだ。

 

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6. アレックス・レイエスはトミー・ジョン手術を受ける前、なぜ彼が2017年の新人王候補だったかを証明するだろう。彼は2018年、カーディナルスのために重要な投球をし、カーディナルスはプレーオフの舞台に戻るために彼を必要とするはずだ。

7. もしカーディナルスが8月までにプレーオフ進出争いから脱落したら、彼らはマイク・マシーニー監督を組織内のどこかに移し、三塁ベースコーチのホセ・オークエンドを監督にするだろう。「もし」というのはキーワードだ。カーディナルスの首脳陣はマシーニーを気に入っているが、3年連続でプレーオフ進出を逃すとなれば、それは受け入れがたい現実だからだ。

8. ワシントン・ナショナルズは、ブライス・ハーパーとの最終年にワールドシリーズを制することはできない。

9. ロサンゼルス・ドジャースは、、クレイトン・カーショウにアプトアウトの権利を行使させない。彼らはただ、できないのだ。来る大物フリーエージェントの中で、カーショウの影響力は絶大だ。ハーパーがナショナルズを去るよりも、ジョシュ・ドナルドソンがトロント・ブルージェイズを去るよりも、マニー・マチャドが8月時点での所属チームを去るよりも、あるいはチャーリー・ブラックモンがコロラド・ロッキーズを去るよりも。ドジャースはカーショウを引き止めるために、あらゆることをするだろう。新たな契約は2020年後のオプトアウト込みになるだろうが、もう数年引き止めることができればOKだ。

10. 契約延長の話といえば、MVPホセ・アルテューベにも注目だ。6年総額2500万ドルの契約を結んで以降、彼はアストロズの期待を上回る活躍を続けている。アルテューベとアストロズ以上に、チームの顔となりファンに愛されている選手は少ない。そして彼は2020年シーズン開幕時にまだ29歳だ。選手たちを含むヒューストンの誰もが、彼がアストロズに残ることを期待しているだろう。

11. ロナルド・アクーニャはこの春、あたなのお気に入りの選手となる。ブレーブスのルーキー外野手は見ていて楽しい選手だ。

(3)につづく)

Ryan Fagan

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Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.