2018年、MLBで復活しそうな3選手(3)

John Edwards

2018年、MLBで復活しそうな3選手(3) image

ジェイムソン・タイヨン

非常に有名なスーパースター、マチャドやカブレラと、ジェイムソン・タイヨンのような選手を並べることは、おかしいと思われるかもしれない。しかし、メジャーで最も成長している投手の1人をここに紹介させていただきたい。

 

MORE: 今なら無料視聴可。スポーツを見るならDAZN(ダ・ゾーン)に!

 

タイヨンは、2010年MLBドラフトの全体2位で指名された。その時の1位と3位は、ブライス・ハーパーとマチャドというスター選手だ。メジャーへの輝かしい道を切り開いたハーパーやマチャドと違って、タイヨンは故障で2014年と2015年は出場せず、遠回りをしてしまった。2016年に復帰し、104イニングで5勝4敗、防御率3.38と明るいスタートを切ったが、2017年に精巣ガンと診断され、その後戦線離脱を余儀なくされた。しかし、治療後に復活し、133.2イニングで防御率4.44の成績を残した。

私がタイヨンに期待している理由は、第一にその球速だ。タイヨンは、2017年の平均球速を時速153キロとした。これは、2017年に130イニング以上投げたナ・リーグの投手の平均球速でトップ10に入る。

その結果、2017年、タイヨンの奪三振率と与四球率は増加した。与四球率の増加はあまり褒められることではないが、彼の現在の与四球率3.10は許容範囲だ。タイヨンがより魅力的な点は、8.42という奪三振率だ。これは、ジオ・ゴンザレスやソニー・グレイと同じレベルである。タイヨンは三振を量産するタイプではないが、奪三振を売りにしている投手の平均より高い率で三振を奪っている。

しかし、タイヨンの一番の魅力は、コンタクトを柔らかくする能力が高いことだ。2017年、彼は打球のコンタクトを22.1パーセント軟化させた。これは、130イニング以上投げたメジャー投手の中で13位にランク付けされる。コンタクトマネジメントの専門家、カイル・ヘンドリックスやチャーリー・モートンと同レベルである。この能力と奪三振を合わせれば、タイヨンには打者をアウトに取るツールが豊富にあるということだ。

2017年、タイヨンはライナーの数が急増したが、これによってBABIPが上昇した。2016年よりも多くのボールをストライクゾーンの真ん中に投げたので、ライナーが増えたのだ。タイヨンがボールを低く保ち、ストライクゾーンの下ギリギリを狙えたら、2018年以降、打者を驚かせ続けることができるはずだ。

(完)

原文:Three MLB players who should bounce back in 2018

翻訳:

John Edwards