20三振のスランプから一転、ジャッジが攻守で大活躍

Joe Rodgers

20三振のスランプから一転、ジャッジが攻守で大活躍 image

ニューヨーク・ヤンキースは再び0勝2敗からシリーズを制することができるのだろうか? 月曜日のアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第3戦、ヤンキースはアストロズを8-1で下し、その第一歩を踏み出した。

ヤンキースは地区シリーズで2連敗からインディアンスを破った。そして今、CC・サバシアやアーロン・ジャッジらのおかげで、ホームゲームでの勝率がリーグトップだったヤンキースは、ヤンキー・スタジアムでもう2試合を行うことになった。

最大7試合のシリーズで2連敗から勝ち上がる可能性はたったの16.2%だが、ヤンキースの打撃陣が第3戦のような活躍を見せるなら、可能性はある。

以下、この試合を3つのポイントから振り返ろう。

MORE: “今なら無料視聴可能”、MLBを見るなら、……LIVE ON DAZN

1. スランプを打破したアーロン・ジャッジ

外野守備でのフェンス激突が、ついにジャッジの目を覚ましたのだろうか? というのは半分冗談だが、4回にジャッジがアストロズ、ユリエスキ・グリエルの大飛球をフェンスに激突しながら奪い取ると、ファンはそれまでのジャッジの不振を忘れ去った。その裏、今ポストシーズン31打数4安打、ワールドシリーズ前としては過去ワーストの20三振を喫しているジャッジが打席に入った。

このスラッガーはスランプを脱出する3ランホームランを放ち、ヤンキースに8-0のリードをもたらした。しかし、それだけでは終わらなかった。ワイルドカードゲーム以来の一発を放った彼は5回、MLBのStatcastによると捕球確率29%というキャメロン・メイビンの打球をダイビングキャッチした。スランプを終わらせたのは、ジャッジだけではない。チェイス・ヘッドリーのタイムリーヒットは、ヤンキースの指名打者がこのポストシーズンで放った最初の一打だった。

 

2. サバシアはヤンキースの頼れるピッチャーである

ヤンキースが勝利を必要とするとき、彼らはベテラン左腕に頼る。月曜日の試合前まで、サバシアはヤンキースが負けた後に登板した10試合で9勝0敗、防御率1.71。ア・リーグ地区シリーズ第5戦で好投した彼は、この日も頼りになった。6回を3安打5奪三振、無失点に抑えた。サバシアは4つの四球を与え、3回には2つの四球で満塁のピンチを招いた。しかしサバシアは速球でカルロス・コレアをポップフライに抑え、歴史的な好投へとつなげた。ESPNによると、37歳と87日のサバシアは、2009年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に投げたペドロ・マルティネス以来、ポストシーズンで6回無失点に抑えた最年長投手となった。

 

3. 片手で一発を放ったトッド・フレイジャー

まるで洒落のようだ。ヤンキースのスラッガーは2回、自身のパワーと浅いライトを活用し、ヤンキースに3-0のリードをもたらす逆方向へのホームランを放った。アストロズ先発のチャーリー・モートンに対して5本の長打を含む打率.389をマークしていたフレイジャーは、外角低めの速球を何とかバットに当て、右手を離しながらも飛距離307フィートのホームランを放った。MLBのStatcastによると、この打球の初速は時速100.5マイル、角度は21度だった。この速度と角度で放たれた打球がホームランになる可能性は、僅か6%だ。

この一発は、ヤンキースが2回2アウトから放った3本のヒットのうち最後だった。スターリン・カストロが時速57.7マイルの緩いヒットを放つと、アーロン・ヒックスも緩いポテンヒットでカストロを二塁に進めた。美しい形ではなかったが、苦しむヤンキースの打撃陣はあらゆる方法で得点を生み出そうとするのだ。

Joe Rodgers