1992年のジーター評価レポートが10万ドルで落札!

Arthur Weinstein

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1992年。ヤンキースのスカウト、ディック・グロック氏がミシガン州のデレク・ジーターという高校生について称賛する評価レポートを提出した。

「間違いなくヤンキースに向いている! 5ツールプレイヤー。メジャーリーグのオールスターになるだろう! 評価+5!!」とレポートに書かれていた。

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このレポートが、10日の夜に行われたオークションで10万2千ドルで落札されたと、ESPNのアナリスト、ダレン・ロベルが伝えた。

評価レポートというのは、実際に試合で使われるユニフォームやバットなどと比べて、裕福なコレクターたちの物欲を満たすものではない。よって10万2千ドルという金額は異常な高値だったとロベルは注目する。実際、ジーターが引退する最後から2番目の試合で着用されたユニフォームですら6万ドルだったという。

しかし、ジーターに関連するものは何でも強い関心が寄せられているというのも事実だ。デレク・ジーターはヤンキースでプレーした20年間、5回もワールドシリーズ優勝を果たし、14回もオールスターゲームに選出されている。オークションを行うにあたり、ディック・グロックはヘリテージ・オークションズに寄せた手紙にこう書いた。「人には”いい選手”を採用したと言われるが、私が採用したのは”いいフランチャイズ”だ」。

グロックはジーターをスカウトしたことでもっと評価されるべきだ。ヤンキースの管理層の中には、ジーターが奨学金のオファーを受けているミシガン大学に行ってしまうのではないかと心配した者もいたという。

それに対しグロックは、「デレク・ジーターが行くのはクーパーズタウン(アメリカ野球殿堂がある街)だけだ」と言い返したと『Sports Illustrated』は伝えている。

彼の言葉を受けて、ヤンキースは1992年のドラフトでジーターを1巡目(全米6位)で指名した。

原文:Yankees' scouting report on Derek Jeter sells for $102K

翻訳:渡邉剛

Arthur Weinstein