闘病中の少年からホームランを頼まれたレッドソックスのベッツが1試合3本塁打

ARTHUR WEINSTEIN

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病気療養中の若いファンがスーパースターと試合前に会い、ホームランを打ってほしいとお願いをする。これは野球界にある古くからよくある話のひとつだ。7月26日の夜、あるスター選手がファンのその願いを実際に叶えたのだった。

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7月26日夜、フェンウェイ・パークにてボストン・レッドソックス対ニューヨーク・ヤンキースの試合が行われた。

独特な試みではあるが、このプロジェクトは試合当日に明かされた。試合前にレッドソックスのスラッガーであるムーキー・ベッツは、闘病する子どもの願いを叶える団体『メイク・ア・ウィッシュ・ファウンデーション』を通じて、10歳の少年ニコ・サピエンザくんと対面。サピエンザくんはベッツにホームランを打って欲しいとお願いをした。

ア・リーグのMVP選手は彼の要望以上をやってのけた。ホームランを3本打ち、大差をつけて10対5でヤンキースに勝利。3本のホームランはいずれもベッツがヤンキース先発ジェームス・パクストンから3打席目までに放ったものだった。

「彼が来てくれてとても嬉しかったよ」とサピエンザくんに会ったことに関して聞かれた際、ベッツはメディアに語った。「彼は僕らに幸運をもたらしてくれた。彼は素晴らしい少年だよ。彼も彼の家族もバッティング練習を楽しんで見てくれたと思う。もし彼のように誰かを笑顔にするためにプレイすることができるのなら、よくやれたと思う」。

試合前にサピエンザくんはレッドソックスのマネージャー、アレックス・コーラと数人の選手とも会った。

「とても素晴らしい心を持った少年だったよ」とコーラはベッツに話した。「彼が周りの選手たちに挨拶をしてくれ、みんなにとっても最高の一日になった。こういったことができてムーキーも光栄に思っているだろうね。彼が何を約束したのかは知らないけど。でも、もし彼が(1つの)ホームランを約束していたなら、それについて関わったみんなにとっては驚きと喜びの夜になっただろうね」。

ベッツはこれまで1試合に本塁打を3本打ったことが5回ある。あと1回達成すると、サミー・ソーサやジョニー・マイズと並ぶMLB記録に到達する。そしてこの日の3ホームランは、MLBの公式戦でひとりの選手が1試合に3本塁打を放つ、という連続記録を3日から4日へと更新した。23日にメッツの2塁打者ロビンソン・カノ、24日にカーディナルスの遊撃手ポール・デヨング、25日にツウィンズのDHネルソン・クルーズがそれぞれホームランを3本放っていた。


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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供

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「※」は提携サイト『Goal』の記事です

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