【週刊!! 大谷タイムズ 第9報】大谷が新人王に輝く可能性は!? 他の候補者たちと成績を比較

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メジャーリーグのレギュラーシーズンは残り1カ月。この時期になるとポストシーズン進出争いが激しさを増しますが、同時に個人賞の行方にも注目が集まります。今年は特に、大谷翔平が最優秀新人(新人王)を受賞できるのかどうかがファンの関心事でしょう。

 

大谷の所属するアメリカンリーグの新人王有資格者(前年度までの実績が、投手は50投球回以内、打者なら130打数以内の選手)の成績を見て、大谷が賞レースのどこに位置するのかを確認してみましょう(成績は8月26日終了時点)。

 

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まずは投手です。2桁勝利を挙げているのはレイズの26歳左腕、ライアン・ヤーブローだけで、12勝5敗、防御率3.75。32試合に登板して先発はうち6試合と、おもに中継ぎで活躍しています。大谷は先発のみで9試合に登板して4勝1敗、防御率3.10。4勝は新人王レースの7位にあたります。

 

打者ではヤンキース所属のミゲル・アンドゥハー三塁手が賞レースをリードしています。ドミニカ共和国出身の23歳、アンドゥハーは、今季19試合に出場して139安打の打率.303、21本塁打、72打点。試合数、安打数、打率、本塁打数、打点数と、新人の打撃部門で軒並み1位です。

 

同じヤンキースのグレイバー・トーレス二塁手はベネズエラ出身の21歳。今年4月22日にメジャーデビューを果たし、前半戦で打率.294、15本塁打、42打点でオールスターに選出された新人王候補のトップでした。しかし、故障のため一時戦列を離れて失速。それでもここまでアンドゥハーに次ぐ111試合出場で打率.268、19本塁打、56打点をマークしています。

 

大谷は76試合出場で62安打の打率.273、14本塁打、40打点。試合数は10位、安打数は9位、本塁打数4位、打点数7位。打率は規定打席不足ながら3位相当となっています。

現状では、アンドゥハーが新人王レースの一番手との見方が有力です。伝統的な評価ではアンドゥハーで決まりですが、大谷はメジャーでほとんど前例のない投打二刀流の選手なので、アンドゥハーら他の選手と単純比較はできません。その際には、WARという指標が目安になるでしょう。

 

WARというのは打撃力や守備力といった選手の力を総合して示す指標です。Wins Above Replacementの略で、同じポジションの選手に比べて、どれだけ勝利数を上積みしたかを計ります。投手用と野手用があり、baseball-reference.comによると、アンドゥハーは打撃好調ながら、守備に難点があるため1.9で、トーレスは2.1。大谷は投手用と野手用を合わせて2.9と他の有力候補を上回っています。

 

近年、WARは重視される傾向にあり、投手なら勝利数(救援投手ならセーブ数)、防御率、打者であれば打率、本塁打、打点といった従来の評価基準よりも重きが置かれています。そのため、このWARで優れる大谷が新人王に輝く可能性もあるといえるでしょう。

 

大谷が投打二刀流として活躍したのは、、3月28日の開幕から6月6日までの約2カ月間。打者としては7月3日に復帰し、そこから9本塁打を放つなど存在感を放っている一方で、投手としての復帰はまだできていません。もし右ひじを痛めることなく二刀流を続けていたら、新人王候補の一番手だったことでしょう。

 

また、新人王は、全米野球記者協会(BBWAA)に所属する各地の担当記者から選ばれた30人の投票で決まります。それぞれの記者は、新人王にふさわしいと思う選手を1位から3位まで選び投票。1位5ポイント、2位3ポイント、3位1ポイントで計算し、合計ポイントで新人王が決定されます。

 

9月になって大谷がマウンドに復帰し、二刀流として復活するとこのWARも向上し、また投票にあたる記者の印象もアップするかもしれません。記者たちが大谷をどのように評価するのか。メジャーの歴史に残る投票になりそうです。


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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。