【週刊!! 大谷タイムズ 第7報】大谷の恩師が今季限りで監督退任か!? 二刀流への影響は?

Sporting News Japan Staff

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8月4日、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルスの指揮官、マイク・ソーシアが今季限りで監督の座を降りるとスポーツメディア『ジ・アスレチック』が報じました。敏腕記者として知られるケン・ローゼンタールが、メジャーリーグの有力筋からの情報として伝えたスクープです。この噂について、ソーシア監督は「ばかげた話」と即座に否定しましたが、大谷は「ちょっと分からない」と戸惑った様子でした。ソーシア監督の去就は、大谷にとってどんな影響があるのでしょうか。

マイク・ソーシアは、2000年にエンゼルスで監督としてのキャリアをはじめ、今季で19年目を迎えました。2000年から2009年までの10年間で6度チームをプレーオフに導き、特に2002年には球団初のワールドシリーズ優勝を達成しました。ただ、いい時代はいつまでも続きません。主力選手の高齢化などでチーム力が低下すると、2010年から昨季までの8年間で、プレーオフ出場は2014年のわずか一度だけと低迷期へ。しかも、2014年のプレーオフも、ア・リーグのディビジョン・シリーズでロイヤルズに1勝もできずに敗退するという悔しいものでした。

近年の苦境を打開するため、今季は大谷の他にもデトロイト・タイガースからトレードでイアン・キンズラー、シンシナシティ・レッズからFAでザック・コザートと、オールスター出場歴のある有力選手を獲得。4年ぶりのプレーオフ出場への期待が高まりましたが、現在はア・リーグ西地区でライバルたちに遅れをとり、厳しい状況です。

こうした不振がソーシア監督の退任論噴出の一因であることは間違いありません。しかも、現在の契約は今季で満了します。契約を更新できず、チームを去ることになる可能性は決して低くありません。

また、現在のメジャーリーグではGM(ゼネラルマネージャー)がチーム編成を担当するのが主流で、監督の仕事といえば、現場で選手のやる気を引き出すこと。そんな流れに逆らい、ソーシア監督はGMよりも発言力を持っている、いわばオールドスタイルの監督です。悪くいってしまえば、時代に合わないタイプなのです。

エンゼルスのオーナー、アーティー・モレノからの信頼は厚いといえ、契約満了を機に監督を入れ替え、チームを改革しようという意見が球団幹部の中にあってもおかしくはありませんね。

ただし、大谷にとっての恩師であることに間違いはありません。100年前のベーブ・ルースくらいしか前例のない投打二刀流への挑戦にゴーサインを出したのは、他でもない彼なのです。

大谷のオープン戦での成績は、投手として2試合で0勝1敗、防御率27.00、打者として打率.125、本塁打ゼロと散々で、米メディアからは「大谷はマイナーに落として下からやり直させるべきだ」と開幕メジャーデビューへの懐疑論が飛び出します。それでもソーシア監督は「ショウヘイの力に疑問はない」と大谷を信じ、開幕のグラウンドに彼を送りだしました。すると、大谷は投打で実力を発揮し、全米を驚かせました。

もしもマイナーで開幕を迎えていたら、ここまでの活躍はなかったかもしれません。大谷を信じたソーシア監督、それに応えた大谷。幸せな出会いといえるでしょう。オープン戦終盤に、右足を上げてタイミングを取る打ち方から、ノーステップのフォームに変えて速球に対応できたのは、メジャーにいたからこそのことでした。大谷は「やりたいようにやらせてもらった」と指揮官への感謝を口にしています。

もし、ソーシア監督が退くことになれば、大谷にはどのような影響が出るでしょうか? 二刀流を続けることはできるのでしょうか?

もちろんソーシア監督が退任すれば、大谷に貴重な理解者を失うことになります。ただし、それでも彼の二刀流挑戦は続くでしょう。投打で結果を残す彼の姿に、米国のファンも魅了されているからです。大谷としては、指揮官が代わろうとも、ソーシア監督のもとで学んだことを新体制で生かしていくだけです。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。