ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、今月15日のマリナーズ戦で20号本塁打を放ちました。1回裏、3番マイク・トラウトの先制2点本塁打の後、4番の大谷はマリナーズ先発のエラスモ・ラミレスが3ボール、1ストライクから投じたツーシームをフルスイングし、センターに弾き返しました。
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これには対戦相手のマリナーズの球団会長特別補佐を務めるイチローも感心し、「ちょっと詰まりだったよね。でも、あれがセンターに行くっていうのは、ホームランバッターでしょうね。初めてホームランバッターが日本人として(メジャーに)来たな、と感じている」とコメントしていました。
過去メジャーでシーズン20本塁打をマークした日本人選手は松井秀喜ひとりだけ。松井はヤンキース在籍時の2004年に31本、2005年に23本、2007年に25本、2009年に28本、そしてエンゼルスに在籍していた2010年に21本と、20本超えを5度記録しています。そして、大谷は日本人として2人目の20本超え達成者になりました。
大谷のすごさは、本塁打の量産ペースにあります。15日の試合終了時点で240打数。それで20本の本塁打を打ったのですから、実に14打数に1本の割合です。松井が31本を記録したシーズンは18.8打数で1本、2009年に28本を打ったときも16.3打数に1本のペースでした。
この大谷の驚異的なペースを、今季アメリカン・リーグで本塁打競争の上位を走る選手と比べてみましょう。42本塁打でホームラン王争いトップに立つアスレチックスのクリス・デービスは12.3打数に1本。41本塁打のレッドソックスのJ・D・マルティネスは13.1打数に1本。38本塁打のインディアンスのホセ・ラミレスが14.1打数に1本となっています。(9月15日時点)数字の上では、大谷は打者としてフル出場していれば本塁打争いに顔が出せる勢いなのです。
もし右肘の手術を受けて来季の登板が不可能となっても、打者として出場すれば日本人選手として初めてメジャーで本塁打王になれる可能性があるかもしれません。二刀流が無理でも、十分にファンを楽しませてくれそうです。
これほどの結果を残す大谷の打者としての特長とはどこにあるのでしょうか。そのヒントはイチローのコメントから見えてきます。イチローは今年5月、シアトル・マリナーズとロサンゼルス・エンゼルスのゲームで初めて大谷を目にしたときに「雰囲気がある。(持ち味は)対応力でしょうね。100マイルの速球を投げるとか、誰よりも(打球を)飛ばすとかよりも、実は(対応力が)大事な能力」と語っていました。
事実、大谷の対応力には目を見張るものがあります。スプリングトレーニングで成績が残せず苦しんだ結果、右足を上げてタイミングをとっていたフォームをノーステップに変えてからは打撃好調。短期間で新フォームを身に付けたのでした。 また、大谷はシーズン途中までは左腕を苦手にしていましたが、9月4日のレンジャーズ戦でマイク・マイナーから対左投手相手に初となる16号本塁打を記録しました。そこからは左腕からもヒットを打てるようになり、課題をひとつひとつ克服しています。
また、大谷には対応力以外の持ち味も。2010年の松井を知るエンゼルスのマイク・ソーシア監督は「松井には経験があった。大谷にはパワーがある」と評しています。
実際、このコメントはデータで裏付けられています。Baseball-reference.comの記録を見ると、松井はメジャー通算175本塁打のうち右越えが111本と一番多く、中越えは17本だけ。対して大谷は20本のうち半分近くの9本が中越えです。一番距離のあるセンター方向に、一番多くホームランを叩き込んでいるわけです。エンゼルスのエリック・ヒンスキ打撃コーチは「彼の才能はどこまで伸びるか分からない。天上知らず」と、あきれたように話しています。持って生まれた能力は、メジャーのコーチも驚くほどなのです。
さて、この活躍に当の本人はどう思っているのでしょうか? 15日の試合後、大谷はこう話していました「実力より本塁打が出ている部分がある。自分ではホームランバッターだと思ってはいない。いろいろなやり方で得点に絡んでいきたい。(本塁打は)そのひとつの手段」。謙虚な口ぶりでした。また、大谷は9月24日のテキサス・レンジャーズ戦で第21号となる特大のホームランを放っており、さらに今季の本塁打記録を伸ばしています。
193センチ、92キロの恵まれた体に、あり余る才能。今月初めには右肘の靱帯に新たな損傷が見つかってマウンドには登れずにいますが、打席ではこれまでの日本人選手にないようなパワーを披露して、新人王のタイトル獲得への期待も高まっています。
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— スポーティングニュース・ジャパン (@sportingnewsjp) 2018年9月25日
今季第21号の特大ホームラン!#ShoTime #LAA #MLB
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