誰も知らない? 陰ながら成功していたツインズのオフシーズン(後編)

Shlomo Sprung

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攻撃面ではツインズは若手選手の活躍にも期待している。二塁手のブライアン・ドジャーは昨シーズン34本塁打を決め、24歳の三塁手ミゲル・サノは打席数がたったの484で自己最高の28本塁打、打点77の記録を残した。しかし、昨年、性的暴行の告発を受けたことでシーズン開幕時は不安定だ。

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26歳のエディ・ロサリオ左外野手は打率.290、自己最多の27本塁打と長打率は.507を記録。24歳のショート、ホルヘ・ポランコは打点74を記録した。そして、29歳のエドアルド・エスコバルは内野手の穴を埋めながら、21本塁打を記録した。
もしジョー・マウアーが打率.300以上、出塁率.385を継続し、外野手のバイロン・バクストン(24歳)とマックス・ケプラー(25歳)の能力が向上したとしたら、ツインズは昨シーズンの攻撃側の成功をも上回るに違いない。


最近は、資金力の低いチームも、特に各リーグにワイルドカード枠が加わったこともあり、以前より頻繁にプレイオフに進出している。しかしそのことで、年々、より困難さが増すこともわかった。Sportracのデータによると、ツインズは、メジャーリーグのチーム毎の年俸総額順位は、上位20位である。しかしオフシーズン中の選手の多くはまだ市場に残っているため、おそらくツインズの年俸総額ランキングは、最終的には下位の10位内に落ち着くだろう。


ワイルドカードゲームが2012年に設定されてから、年俸総額ランキングの下位10チーム内でプレイオフに連続出場を遂げたチームは、わずかに2チームしかない(2014年から2015年のピッツバーグ・パイレーツと、2012年から2014年のオークランド・アスレチックス)。もちろん、下位層にいるチームが年俸総額を上げて、7月か8月に上位20チーム以内に入った場合には、出場の可能性があると考えられる。

年俸ランキング下位でプレイオフに進出したチーム

開催年 チーム            年俸総額ランキング
2017 ミネソタ・ツインズ       22 
2017 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 26 
2016 クリーブランド・インディアンズ 24 
2015 ニューヨーク・メッツ      21 
2015 ピッツバーグ・パイレーツ    25 
2015 ヒューストン・アストロズ    29 
2014 オークランド・アスレチックス  25 
2014 ピッツバーグ・パイレーツ    27 
2013 クリーブランド・インディアンズ 21 
2013 オークランド・アスレチックス  27 
2013 タンパベイ・レイズ       28 
2012 オークランド・アスレチックス  29 


ツインズは、シーズン開幕時に年俸総額ランキングが最下位から3番目にいながら、パイレーツとアスレチックスに続いてプレイオフ連続出場を果たす3番目のチームになる構えである。そのために、ファーム制度の強化と共に、リリーフ投手陣とローテーションの厚みを強化するため、印象に残るような契約をしている。ツインズのオフシーズンは、高い資金力をアピールするつもりはないが、弱含みのアメリカン・リーグ中地区で順位を上げることを目指して、適材適所のロースターへの改善を果たしたのである。

(完)

原文:Twins had a great offseason that nobody's talking about
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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