試合時間短縮のため新ルール、勝ちにこだわらないチームに対して選手会の不満爆発

Thomas Lott

試合時間短縮のため新ルール、勝ちにこだわらないチームに対して選手会の不満爆発 image

MLB選手会専務理事のトニー・クラークは、MLBとコミッショナーの両方に不満を持っているようだ。

コミッショナーのロブ・マンフレッドは、先日試合ペースを上げるための新ルール導入を発表。さらにマイアミ・マーリンズとピッツバーグ・パイレーツはともに現在の労使協定の収益配分制度に準拠していると発表し、両チームが勝とうとしていないというとMLB選手会の苦情を受け入れない形となった。

クラークは「リーグの三分の一近くが似たような状況になっていると考えられる」と話している。

「勝つことや、毎試合しっかりと競い合うことに対して価値を見出していないと公にしているチームも複数存在する。我々の懸念材料はそれだ」。

マンフレッドが導入したマウンド集合を1試合6回までに制限する新ルールにも、クラークは「これに関しては合意がなかった」と苦言を呈した。

「むしろ実際は、どうするのが最も良いのかということに関して根本的な意見の相違があった」と、クラークは『Pittsburgh Post-Gazette』の記者に語っている。

論点はサイン盗みを行なうチームが存在するというところにあり、2017シーズンにはボストン・レッドソックスに疑惑がかけられている。ヒューストン・アストロズのランス・マッカラーズ投手は、サイン盗みを阻止するために塁上に走者がいるときは、捕手と頻繁に打ち合わせをする必要性を主張している。

あるパイレーツの投手は新ルールの導入のされ方に最も不満を感じているようだ。パイレーツの選手会長であるジェイムソン・タイヨンは「結局のところ、合意があろうがなかろうがコミッショナーは好き勝手できてしまうという印象を受けた」とコメントしている。

「試合の構造を変更することを選手たちはとても憂慮している」。

選手会と選手たちが球界の動きに不満を持っていることは確かであり、2018シーズンにも影響を与えることとなるだろう。実際どういった形で影響するかは不明だが、2021年に予定されている次の労使協定の交渉が難航する流れを作ってしまう可能性も十分にある。

原文:MLBPA union head Tony Clark sounds off on tanking, pace of play

▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【DAZN関連記事】
【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
DAZNでF1放送を視聴する方法は?
【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン

Thomas Lott