第2話はコチラ
ダルビッシュ(テキサス・レンジャース)のドジャース移籍は、まさに"電撃"だった。
トレードの噂はあったが、結局何も起きないまま、7月31日のノンウェイバー・トレード期限を過ぎた。
その数分後、メディア上に「ダルビッシュが移籍」というニュースが駆け巡った。
ダルビッシュを獲得したのは、メジャー断トツの勝率を誇り、悲願のワールドシリーズ優勝を目指すドジャースだった。
ドジャースの選手たちは、新たなチームメイトの誕生にすぐさま反応した。
Glad I don't have to face yu this year https://t.co/5o6djhoY96
— CodyBellinger (@Cody_Bellinger) July 31, 2017
コディ・ベリンジャー「今年はユー(ダルビッシュ)と対戦しなくて良いから嬉しい」
Yuuuuuuuu!!! pic.twitter.com/fzWoP3Zvar
— Enrique Hernández (@kikehndez) July 31, 2017
ダルビッシュ獲得を狙っていると噂されたチームは、ドジャースの他にニューヨーク・ヤンキース、クリーブランド・インディアンス、ヒューストン・アストロズなど。
いずれも今季プレーオフに進出した、強豪球団だ。
強いチームがこぞって求めたという事実が、ダルビッシュという投手の価値を何より表しているといえよう。
新たな背番号「21」でドジャーブルーのユニフォームに身を包んだダルビッシュは、新天地でも躍動した。
フォームを試行錯誤しながら、ときに苦しみながらも、来たるプレーオフに向けてより良いピッチャーになることを模索し続けた。
全てがうまくいくに越した事はないけど、そんな人間は今までいなかったと思う。 という事は誰にでも悪い時はあるということ。そういう時の自分への約束は「投げだしたり、諦めたりしないこと」
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) September 9, 2017
人生苦しんでいる時こそ、人生を学んでいる時だ。
ドジャースはぶっちぎりで地区優勝し、メジャー最多の104勝を挙げた。
そして迎えたポストシーズン、ダルビッシュはドジャースの先発3番手として、大舞台のマウンドに上がることになった――。
(第4話につづく)