【第2話】野球界でもっとも馬鹿げた「暗黙のルール」ベスト5

Jason Foster

【第2話】野球界でもっとも馬鹿げた「暗黙のルール」ベスト5 image

4位:ノーヒットノーランがかかっている時にはバントをしてはいけない

ノーヒットノーランがかかっている際、皆で達成するようにサポートすべきだ。もちろん、これはルールの極端な解釈だ。しかし、当たらずといえども遠からず、なのだ。これは、何らかの理由により、バントは正攻法ではないと考えられているため、打者はベース上では自分なりのスイングをすべきなのだ。しかし打席に立つ選手にとって、何としてでも塁に出ることが、彼らの仕事だ。ノーヒットノーランという記録を崇拝しながら打席に向かうことが仕事ではないのだ。しかし、その状況ではサプライズのようなものは求められてはいない。単なる、悪意のある投球や実体のないダブルプレー、そして隠し玉のようなやり方だ!

 

MORE:   今なら無料視聴可。スポーツを見るならDAZN(ダ・ゾーン)に!

ノーヒットノーランがかかっている際にバントでの出塁を望まないのなら、その投手はバントしにくい投球をすべきなのだ。しかし簡単に打ちやすい投球をしたらどうなるだろうか?また、ストライクにならずにフォアボールになったら?ノーヒットノーランは困難になる。チームにヒットがない1回ではバントを打つことが問題ないのなら、同様にヒットのない9回でバントを打つことも問題ないだろう。

 

 

3位:他のチームに喜びを「見せつける」ことをしてはいけない

今回挙げるものは、100%主観的かつ実在しない考え方によって出来上がった2つのルールのうちの1つとなる。一番違反が多いルールでもある。この違反が起こる場合の多くが、次に挙げる2つの状況だ。

1)ホームランを放つ、またはタイムリーヒットを打つ。そして、そのバットを投げるまたは必要以上に熱狂的に反応すること。少なくとも対戦チームの熱狂度合いに準じる。
2)ホームランを放ち、その打球を長い時間目で追ったり、塁を回る際に時間をかけすぎる、もしくはホームベースに戻る際に対戦チームに何か言葉を発する。

これは、要するにもちろん相手をからかう行為だ。

 

 

この問題は、カルロス・ゴメスが頻繁に起こしているものだ。

 

 

ヤシエル・プイグも同様だ。

 

 

一体、何が大きな問題なのか?投手感情は本当にそんなに繊細な状態なのか?他のスポーツは、もっと歓喜の瞬間には寛容だ。NBAで怪物ダンクを決めたとき、NFLでタッチダウンの瞬間の喜びの表現、そしてNHLでのゴールの歓喜について考えてみてほしい。野球では、サヨナラ勝ちやポストシーズンでの勝利を除いて、試合中に喜びを示す際には投手や対戦チームに「敬意」を払はなければならない。これは無意味なことではないか。

タイムリーヒットに対する歓喜の表現は、全く投手には関係のないものだ。99.999%は「やった!ボールを飛ばしたぜ、クールだろ!」といったもので、残りの0.001%だけが「飛ばしやすい投球だったから、お前のことを馬鹿にしてやるよ」というものだろう。投手は誰しもホームランを打たれた経験があり、打者は自分の投球を捉えるものということも既に理解している。打者がバットを飛ばしたり、打球がシートに消えていくのを見るのは、今にはじまったことではないのだ。

ホームランを打った後、打者に「追い込まれる」状態になりたくないなら、解決方法はこの2つだ。

1)もっと良いピッチングをすること。
2)体制を立て直すこと。

第3話につづく)

Jason Foster

Jason Foster Photo

Jason Foster joined The Sporting News in 2015 after stops at various news outlets where he held a variety of reporting and editing roles and covered just about every topic imaginable. He is a member of the Baseball Writers’ Association of America and a 1998 graduate of Appalachian State University.